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トビイロトラガ
学名:Sarbanissa subflava

羽化させた新成虫(2020.10.18)
Data
和名 トビイロトラガ
開張 36〜38mm
分布 本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 4〜8月
花の蜜
 幼虫はブドウ科(ブドウ,ノブドウ,ヤブカラシ,ツタ)の葉や茎を食べる。
解説 トラガの一種。
前翅は黒色が混じる淡褐色で後縁付近と翅頂付近は暗赤色と暗灰色が混じった紋がある。
ベニモントラガSarbanissa venusta)に似るが、翅頂が丸みを帯び、前翅後縁沿いの紋は灰色で目立つのに対し、本種では翅頂が角ばり、前翅後縁沿いの紋は暗色。
幼虫は白い長めの毛が少し生えており、黒色の地色に白色の細い模様、頭部と側面は黒点を伴ったオレンジ色をした綺麗な色彩をしている。
海外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
トップの写真は9月17日に採集した幼虫を羽化させた新成虫を撮影したもの。近所の林道でコナラのツタの茎を齧っている幼虫を見つけて飼育したところ、10月17日に成虫となった。飼育下ではツタの葉やヤブガラシの葉をよく食べていたが、急にいなくなって失敗かと思っていたら蛹を見つけ切らなかったようだ。春と夏に出現することになっているが秋に出現することもあるようだ。
5月25日の写真は近所の林道を散策していたところ、不意に下草付近から飛び出して茂みの高い場所に止まった本種を発見して撮影したもの。ノバラの混じった茂みで撮影は難しかったが何とか茂みをかき分けて手持ち撮影することができた。撮影中に飛び立ってどこかへ逃げていった。本種を見るのは初めてだったが実物を見るとベニモントラガとはかなり色彩が異なっていて同定に迷うことはなかった。
PHOTO

羽化させた新成虫@
(2020.10.18)

羽化させた新成虫A
(2020.10.18)

近所の雑木林内にいた個体@
(2019.5.25)

近所の雑木林内にいた個体A
前翅のアップ。
(2019.5.25)

近所の雑木林内にいた個体B
(2019.5.25)

近所の雑木林内にいた個体B
(2019.5.25)

広葉樹に絡まるツタの茎を齧る幼虫@
(2007.6.17)

広葉樹に絡まるツタの茎を齧る幼虫A
(2007.6.17)

コナラに絡まるツタの茎を齧る幼虫@
(2020.9.17)

コナラに絡まるツタの茎を齧る幼虫A
(2020.9.17)

コナラに絡まるツタの茎を齧る幼虫B
(2020.9.17)

幼虫がいるコナラ
中央の黒いのが幼虫。
(2020.9.17)

羽化させた新成虫B
(2020.10.17)

羽化させた新成虫C
(2020.10.17)

羽化させた新成虫D
(2020.10.17)

羽化させた新成虫E
(2020.10.17)
 
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