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モモスズメ
学名:Marumba gaschkewitschii echephron

ライトトラップに飛来した本種(2021.8.4 岩手県)
Data
和名 モモスズメ
開張 70〜90mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 5〜8月
なし
 幼虫はバラ科(モモ,ウメ,サクラ,ビワ,カイドウ,リンゴ,アンズ,ナシ,ヤマブキ),ニシキギ科(ニシキギ,コマユミ),ツゲ科(ツゲ),スイカズラ科などの葉を食べる。
解説 ウチスズメの一種。
近縁種のクチバスズメやヒメクチバスズメにも似ているが、触角や前翅の色彩、横線の形などで同定でき、本種の体色は褐色味が強い。
後翅の前半は紅色。
成虫は口吻が退化しており、餌を摂取することはない。
国産の本種は日本産亜種(echephron)とされており、基亜種は中国中部に生息している。
 
国内に生息するMarumba属は以下の4種。
和名/学名 分布
モモスズメ
Marumba gaschkewitschii echephron
北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
ヒメクチバスズメ
Marumba jankowskii
北海道,本州,四国,九州
タイワンクチバスズメ
Marumba saishiuana saishiuana
対馬
クチバスズメ
Marumba sperchius sperchius
北海道,本州,四国,九州,対馬,種子島,屋久島,沖縄島
 
トップの写真は8月4日の夜、岩手県の標高200m付近の林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。地元でも時々見かけている。
成虫と同様幼虫も9月23日にクヌギで発見し、食草はクヌギと思いクヌギの葉を与えて飼育してみたが一口も食べずに死んでしまった。
静岡県の写真は7月22日の夜、標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来したもので、この日は午後11時頃に1匹、午前2時頃に1匹飛来した。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2021.8.4 岩手県)

ライトトラップに飛来した本種A
標高600m付近で撮影。
(2012.7.22 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2012.7.23 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種C
左上の虫はフタスジモンカゲロウ
(2012.7.22 静岡県)

雑木林内の下草に止まっていた個体@
(2007.5.26)

雑木林内の下草に止まっていた個体A
(2007.5.26)

交尾@
クヌギの多い雑木林の林縁にいた。
(2009.7.4)

交尾A
(2009.7.4)

交尾B
(2009.7.4)

幼虫@
尻部にはトゲ状の突起がある。
(2006.9.23)

幼虫A
(2006.9.23)
 
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