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クビグロクチバ
学名:Lygephila maxima

ライトトラップに飛来した本種(2021.8.4 岩手県)
Data
和名 クビグロクチバ
開張 60〜62mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 7〜10月
果実の汁など
 幼虫はイネ科植物の葉を食べる。
解説 落ち葉とよく似た模様を持つクチバの一種。
頭部上方は真っ黒。
翅脈は明瞭で、中央付近に黒い紋がある。
同属の中では最大。
以前は日本産亜種(enormis)とされていたが、現在では亜種分けされていない。
海外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
本種は日本産の亜種で、基亜種はアムール,ウスリーに生息しているという。
 
国内に生息するLygephila属は以下の8種。
和名/学名 分布
クビグロクチバ
Lygephila maxima
北海道,本州,四国,九州
アサマクビグロクチバ
Lygephila vulcanea
本州,四国,九州,対馬
ハイイロクビグロクチバ
Lygephila craccae
北海道(東部)
ウスクビグロクチバ
Lygephila viciae
北海道,本州(中部地方の山地)
エゾクビグロクチバ
Lygephila pastinum
北海道
ヒメクビグロクチバ
Lygephila recta
北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
キタヒメクビグロクチバ
Lygephila subrecta
北海道,本州(中部地方,関東地方)
ナニワクビグロクチバ
Lygephila lilacina
本州(岩手県以南)
 
トップの写真は8月4日の夜、岩手県の標高200m付近の林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
以前に静岡県の山道でも撮影しているがその時は近くの塀に止まっていたようで、飛んでそばの落ち葉の多い場所に降りたのは分かったのだが、その場所をいくら探しても見つからない。時間をかけて探していると近づきすぎていたのかすぐそばで少し飛んでやっとこの個体を見ることができた。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
標高1,000m付近のコナラ主体の雑木林内で撮影。
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2016.8.8 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2016.8.8 山梨県)

山道にいた個体
(2008.7.2 静岡県)

横から見た本種
(2008.7.2 静岡県)

落ち葉上の本種
(2008.7.2 静岡県)
 
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