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ヒメクビグロクチバ
学名:Lygephila recta

ライトトラップに飛来した本種(2016.5.2 山梨県)
Data
和名 ヒメクビグロクチバ
開張 36〜40mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 4〜5,7〜10月
果実の汁など
 幼虫はマメ科(ヤブマメ)の葉を食べる。
解説 シタバガの一種。
体色は淡褐色で頭頂及び胸部前方は黒色。
前翅には動物の足跡を思わせる黒紋がある。
初夏から秋口にかけて出現し、春に出現する個体は越冬個体。
近年、本種とされていた種が3種類混同されていたことが判明し、本種の他、キタヒメクビグロクチバ(Lygephila subrecta)とナニワクビグロクチバ(Lygephila lilacina)がおり、正確な同定には♂の交尾器を精査する必要がある。写真からでは正確な同定はできない為、このページでは従来通りヒメクビグロクチバとして扱う。
海外ではサハリン,朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するLygephila属は以下の8種。
和名/学名 分布
クビグロクチバ
Lygephila maxima
北海道,本州,四国,九州
アサマクビグロクチバ
Lygephila vulcanea
本州,四国,九州,対馬
ハイイロクビグロクチバ
Lygephila craccae
北海道(東部)
ウスクビグロクチバ
Lygephila viciae
北海道,本州(中部地方の山地)
エゾクビグロクチバ
Lygephila pastinum
北海道
ヒメクビグロクチバ
Lygephila recta
北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
キタヒメクビグロクチバ
Lygephila subrecta
北海道,本州(中部地方,関東地方)
ナニワクビグロクチバ
Lygephila lilacina
本州(岩手県以南)
 
写真は5月2日の夜、山梨県の標高1,000m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
 
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