キスジコヤガ | |
学名:Enispa lutefascialis | |
ヤツデの葉の裏で休む本種(2016.5.21) |
Data | |
和名 | キスジコヤガ |
開張 | 約18mm |
分布 | 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,石垣島,西表島 |
出現期 | 5〜7月 |
餌 | 不明 幼虫は地衣類(ムカデゴケ類)を食べる。 |
解説 |
黄色い帯が特徴的なベニコヤガの一種。 前翅は灰褐色で点線状の黒い横線がある。 後翅は赤褐色で中央に黄色い横帯がある。 幼虫は餌の地衣類を纏い、カモフラージュしている。シラホシコヤガ(Enispa bimaculata)も同様の習性をしているが、本種はシラホシコヤガのような突起がないことで区別できるようである。 海外ではサハリン,朝鮮半島,ロシア南東部に分布している。 下の写真は5月19日に採取した蛹を羽化させた成虫を撮影したもの。毎年3月頃に緑白色の地衣類の生えた梅の木に地衣類を纏った幼虫を目にしていたが、5月19日には皆蛹になっていたので、持ち帰ったところ5月25日に羽化していた。だが、幼虫時には3対の突起が見られた為、シラホシコヤガと混生していたようで、写真はシラホシコヤガの成虫を撮影したタイミングで差し替えた。 幼虫の写真は、2007年2月10日に、お寺の灯篭上を歩いていたところを撮影したもの。灯篭自体が緑白色の地衣類で覆われているので、止まっていると幼虫の存在はまったく分からない。何やら地衣類が動いているので観察していると、シャクトリムシのように歩いている本種の存在にやっと気付くことができた。 |