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マダラマルハヒロズコガ
学名:Ippa conspersa

外灯に飛来した♂(2012.7.19)
Data
和名 マダラマルハヒロズコガ
開張 ♂:13〜20mm
♀:16〜26mm
分布 本州,四国,九州,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 6〜9月
不明
 幼虫はアリ科(ケアリ属,アミメアリ属)の幼虫,昆虫類の死骸を食べる。
解説 やや頭部が大きいヒロズコガ科の一種。
焦げ茶色と薄茶色の斑模様をしている。
本種の幼虫はツヅミミノムシと呼ばれ、樹皮などで作ったと思われる二枚貝のような扁平な巣の中にいて、巣に入ったままミノムシのように活動する。
幼虫は落ち葉や樹皮などを食べると考えられていたが、近年アリ類の幼虫を食べる肉食であることが判明した。
従来、Gaphara属とされていたが、Ippa属のシノニムとなった。
 
トップの写真は7月19日の夜、自宅の外灯に飛来した本種を撮影したもの。
幼虫は8月25日にコナラの木の根元にいるのを発見した。独特の巣は本で見たことがあり、すぐに分かったが、見ていると進みたい方向に頭部を出して前進しており、入り口は決まっていないようだった。近くには樹液が出ており、カナブンRhomborrhina japonica)が集まっていた。
♀の写真は8月9日の夜、山梨県の標高1,000m付近のコナラ主体の雑木林内に設置したライトトラップに飛来したもので、前翅長が12mmもあったことから♀と判断した。
PHOTO

自宅の外灯に飛来した♂
(2012.7.19)

家の中にいた♂@
(2006.7.12)

家の中にいた♂A
(2006.7.12)

ライトトラップに飛来した♀@
(2016.8.9 山梨県)

ライトトラップに飛来した♀A
(2016.8.9 山梨県)

幼虫@
(2007.8.25)

幼虫A
左右のどちらからでも顔を出せる。
(2007.8.25)
 
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