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ビロードハマキ
学名:Cerace xanthocosma

雑木林にいた♀(2006.9.24)
Data
和名 ビロードハマキ
 別名:ビロウドハマキ,ビロウドガ
開張 ♂:34〜40mm
♀:40〜59mm
分布 本州,佐渡島,淡路島,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 6〜7月,9〜10月
不明
 幼虫はモクレン科,クスノキ科の常緑樹,バラ科,ブナ科の常緑樹,ヤマモモ科(ヤマモモ),ミソハギ科(ザクロ),ムクロジ科(カエデ類),リョウブ科(リョウブ),ツツジ科(ネジキ,アセビ),アケビ科(ムベ),モチノキ科(ソヨゴ),ミズキ科(サンゴジュ),グミ科の常緑樹などの様々な広葉樹の葉を食べる。
 ※ 夏に見られるものではモミジを始めとする落葉樹,秋末〜翌春のものはブナ科などの常緑広葉樹の葉を食べる。
解説 大変美しいハマキガ。
黒地に白色の斑紋があり、1対の赤色の縦条がある。
腹部や翅の裏はオレンジ色をしており、大変鮮やかなハマキガである。
♂の白い斑紋は小さく後翅は外半分が黒色だが、♀では白い斑紋が発達し、後翅は淡色で全体的に黒色の斑模様となる。
地味な体色で擬態をしている蛾が多い中、本種は大変派手で目立つが、これは警戒色で毒々しい色を見せつけていると考えられる。
国内に生息するCerace属は本種のみ。
 
9月23日に本種を捕食しているネコハエトリCarrhotus xanthogramma)を発見しており、翌日に生きている鮮やかな本種を見てみたいと思っていた矢先に雑木林内で地面に降りてきた本種を見ることができた。
後にアラカシらしき葉の上に止まっていた♂を見ることができた。意外に敏感で近づくとすぐに反応し飛び去ってしまった。
幼虫の写真は4月23日にヤマモモの綴り合せた葉の中にいた幼虫を撮影したもの。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
標高600m付近で撮影。
(2021.9.25 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂A
(2021.9.25 静岡県)

木の葉にいた♂@
(2010.6.12)

木の葉にいた♂A
(2010.6.12)

雑木林内の♀@
(2006.9.24)

雑木林内の♀A
(2006.9.24)

ヤマモモ上の幼虫@
(2009.4.23)

ヤマモモ上の幼虫A
(2009.4.23)
 
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