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ウスバミスジエダシャク
学名:Hypomecis punctinalis conferenda

ライトトラップに飛来した♂(2015.5.5 静岡県)
Data
和名 ウスバミスジエダシャク
開張 32〜45mm
分布 北海道,本州,伊豆大島,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 4〜8月
花の蜜
 幼虫は広食性でブナ科(クヌギ,クリ),バラ科(ノイバラ,リンゴ),カバノキ科(アカシデ,ヒメヤシャブ),クスノキ科(クロモジ),ヤナギ科(キツネヤナギ)などの広葉樹の葉を食べる。
解説 淡い模様のあるエダシャク。
斑紋の強弱は個体差がある。
♂の触角は両櫛歯状、♀では糸状。
同属のオオバナミガタエダシャクHypomecis lunifera)に似るが、外横線の屈曲度が高く破線にもならず、後翅の横脈紋は白抜きにならないのに対し、本種では外横線の屈曲度が低く破線状で、後翅の横脈紋が白抜きになっている点で区別できる。
平地から山地にかけて普通に見られる。
以前は対馬産は朝鮮半島産の別亜種(referendaria)にされていたが、台湾産亜種(glos)と区別できない為、現在は限定的に国産亜種に含んでいる。
海外ではユーラシア大陸に広く分布している。
 
♂の写真は5月5日の夜、静岡県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来したもの。
♀の写真は5月24日の夜、自宅の外灯に飛来したもの。
PHOTO

外灯に飛来した♀
(2011.5.24)

自宅の外灯に飛来した♂
後翅の横脈紋がほとんど中抜きになっていないが出現期と外横線の屈曲の弱さ及び形状から本種と判断した。
(2007.4.29)
オオバナミガタエダシャクとの相違点

ウスバミスジエダシャク
後翅の横脈紋が白抜き。
前翅の外横線の屈曲率も低い。
(2011.5.24)

オオバナミガタエダシャク
後翅の横脈紋は白抜きにならない。
前翅の外横線の屈曲率が高い。
(2015.6.7)
 
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