ホーム > チョウ目 > シャクガ科 > エダシャク亜科
 
オオバナミガタエダシャク
学名:Hypomecis lunifera

ライトトラップに飛来した♂(2015.6.7)
Data
和名 オオバナミガタエダシャク
開張 ♂:42〜54mm
♀:44〜66mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
出現期 6〜9月
花の蜜
 幼虫は広食性でブナ科,ニレ科,カバノキ科,マメ科などの広葉樹の葉を食べる。
解説 大型のエダシャク。
淡い茶色に3本の暗褐色の波模様がある。
♂の触角は櫛歯状、♀では糸状。
斑紋はウスバミスジエダシャクHypomecis punctinalis conferenda)に似るが、外横線の屈曲度が低く破線状で、後翅の横脈紋が白抜きになっているのに対し、本種では外横線の屈曲度が高く破線にもならず、後翅の横脈紋は白抜きにならない点で区別できる。
昼間は木の幹に密着して、保護色効果を利用して隠れている。
個体数も多く、よく灯火に飛来する。
 
トップの写真は6月7日の夜3時頃、近くの森林内に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。自宅の外灯にも時々飛来している。
♀の写真は9月19日の夜、静岡県の標高600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来したもの。今まで撮影してきたのがすべて♂だったので♀はあまり飛び回らないのかもしれない。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
(2015.6.7)

ライトトラップに飛来した♂A
(2015.6.7)

キンモクセイに止まる♂@
木の幹に擬態して発見されにくい。
(2006.9.24)

キンモクセイに止まる♂A
日中はこのように木の幹にペッタリと止まり、保護色効果を利用して隠れている。
(2006.9.24)

ライトトラップに飛来した♀
(2015.9.19 静岡県)
ウスバミスジエダシャクとの相違点

オオバナミガタエダシャク
後翅の横脈紋は白抜きにならない。
前翅の外横線の屈曲率が高い。
(2015.6.7)

ウスバミスジエダシャク
後翅の横脈紋が白抜き。
前翅の外横線の屈曲率も低い。
(2011.5.24)
 
先頭ページへ