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ナカシロオビエダシャク
学名:Hypomecis definita

ライトトラップに飛来した♂(2012.9.8 静岡県)
Data
和名 ナカシロオビエダシャク
開張 ♂:28〜40mm
♀:35〜45mm
分布 本州,四国,九州
出現期 5〜6,8〜9月
花の蜜,樹液など
 幼虫はマツ科(モミ)の葉を食べる。マツ科(コメツガ,アカマツ,ヒマラヤスギ)での飼育記録がある。
解説 大型のエダシャクの一種。
地色は淡黄色で、前翅の内横線は外側に湾曲し、中央付近で中横線と結合し、外縁まで黒色紋が目立つ。
外横線も外側に湾曲し、湾曲部は点線状になりやや不明瞭、中横線と外横線間は淡色。
同属のハミスジエダシャクHypomecis roboraria displicens)に似るが、内横線と中横線が結合しないのに対し、本種では結合する点で区別できる。
♂の触角は櫛歯状、♀では糸状。
日本固有種。
 
トップの写真は9月8日の夜1時頃、静岡県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。同じ場所で6月24日にも飛来しており、その時は深夜2時を過ぎてライトトラップを片付けようとした時に飛来している。いずれも♀は見ることができなかった。6年後に同じ場所で再度ライトトラップをしたところ、深夜1時に♂が飛来した。暗褐色の範囲が広い個体でトップの個体とは想像つかず、同定に時間がかかったが中間的な2枚目の個体から本種にたどり着くことができた。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
深夜2時に飛来した。
(2012.6.24 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂A
深夜1時に飛来した。
(2018.6.3 静岡県)
 
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