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クロハグルマエダシャク
学名:Synegia esther

自宅の外灯に飛来した本種(2015.6.22)
Data
和名 クロハグルマエダシャク
開張 23〜30mm
分布 北海道(南部),本州,伊豆諸島(伊豆大島,御蔵島,八丈島),四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 5〜10月
花の蜜など
 幼虫はモチノキ科モチノキ属(クロガネモチ,イヌツゲ,タラヨウ,モチノキ)の葉を食べる。
解説 薄い赤褐色をしたエダシャク。
前翅と後翅の中央付近にそれぞれ1対の黒点がある。
ハグルマエダシャクSynegia hadassa)などの同属の仲間に酷似するが、本種はより褐色がかる。
♂の触角は枝が短いが櫛歯状、♀では糸状。
八丈島産の本種は別亜種(Synegia esther uniformis)とされていたこともあったが、現在では亜種区分されていない。
模様には個体変異があり、以下のような3つの型に分かれる。
 
  • f.inoconspicua ・・・ 正常個体。
  • ab.esther ・・・ 前翅の外横線が太く黒っぽく、後翅の後半も黒味を帯びる。
  • ab.suffusa ・・・ 後翅全体と前翅後半が暗色。
海外では台湾,韓国済州島,中国に分布している。
 
トップの写真は6月22日の夜、庭のイタヤカエデの葉の裏に止まっていた本種が逃げて玄関のドアに止まったところを撮影したもの。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂(f.inoconspicua
標高65m付近で撮影。
(2018.3.32 西表島)

自宅の外灯に飛来した本種(ab.esther)@
(2015.6.22)

ライトトラップに飛来した本種(ab.esther)A
(2014.7.27 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種(ab.esther)B
(2014.7.27 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種(ab.suffusa
(2017.9.24 静岡県)

雑木林内にいた個体(ab.suffusa?)
雑木林内の下草から飛び出して下草の葉の裏に隠れた本種を撮影のために採集後に撮影したもの。
(2006.9.17)

クロマツの樹皮に隠れる本種(f.inoconspicua)@
(2011.7.11 静岡県)

クロマツの樹皮の隙間に隠れる本種A
(2011.7.11 静岡県)

クロマツの樹皮の隙間に隠れる本種B
(2011.7.11 静岡県)

自宅の外灯に飛来した♀(f.inoconspicua
(2015.5.16)
 
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