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ヒョウモンエダシャク
学名:Arichanna gaschkevitchii gaschkevitchii

ライトトラップに飛来した♂(2017.7.15 静岡県)
Data
和名 ヒョウモンエダシャク
開張 38〜50mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 平地:6〜7月
山地:7〜9月
花の蜜
 幼虫はツツジ科(アセビ,ハナヒリノキ,レンゲツツジ,クロマメノキ)の葉を食べる。
解説 豹紋模様をしたエダシャク。
後翅は縁沿いに淡黄色に染まる、綺麗な蛾である。
触角は♂では櫛歯状、♀では糸状。
幼虫期に食草の毒素を取り込み、成虫時も毒を保持している為、鳥などに捕食されない。
平地から山地にかけて広く分布する。
本種の地色は南に行くほど暗化する傾向にある。
幼虫は橙黄色の地に黒い斑紋で文字通りヒョウ柄のものから黒紋が発達し、大半が黒色になるものまで変異がある。
本種は日本固有種。
屋久島産の本種は翅の地色が大変暗く、外縁の紋列が小さく、後翅の黄色が濃いという特徴があり、別亜種(deminuta)にされている。
  
トップの写真は7月15日の夜、静岡県の標高約1,200mの林縁に設置したライトトラップに飛来した♂を撮影したもの。キシタエダシャクArichanna melanaria fraterna)に次いで数が多かった。交尾も確認でき、幼虫まで見られた。現地では本種の食草であるアセビが至るところに生えており、以前日中に撮影した静岡県での写真も同じ場所である。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
(2017.7.16 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂A
(2017.7.15 静岡県)

ライトトラップに飛来した♂B
標高1,600m付近で撮影。
(2012.7.27 山梨県)

ライトトラップに飛来した♀@
(2017.7.16 静岡県)

ライトトラップに飛来した♀A
(2017.7.16 静岡県)

アセビに止まる♀@
(2008.8.21 静岡県)

アセビに止まる♀A
(2008.8.21 静岡県)

交尾
(2017.7.16 静岡県)

交尾のアップ
(2017.7.16 静岡県)

幼虫@
(2017.7.16 静岡県)

幼虫A
(2017.7.16 静岡県)
 
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