ホーム > チョウ目 > ボクトウガ科 > ボクトウガ亜科
 
ボクトウガ
学名:Cossus jezoensis

ライトトラップに飛来した本種(2014.7.26 静岡県)
Data
和名 ボクトウガ
開張 ♂:34〜74mm
♀:55〜88mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 6〜9月
不明
 幼虫はクヌギやコナラの樹幹に食い入り樹液を出して集まってきた虫を捕食lする。
解説 クヌギやコナラの樹液を出すことで有名なボクトウガ。
幼虫はクヌギやコナラに穿孔して大量の樹液を出して、それを餌に集まってくる虫を捕食するという。
ただし、獲物になり得るのは、蛆やヨツボシオオキスイなどの幼虫で、コガネムシ類やハチ類はまず餌になることはないと思われる。
♂は触角が櫛状に発達するが、♀では糸状。
英名ではカーペンターワーム、つまり大工の虫と呼ばれている。
 
国内に生息するCossus属は以下の3種。
和名/学名 分布
ボクトウガ
Cossus jezoensis
北海道,本州,四国,九州,対馬
オオボクトウ
Cossus cossus orientalis
北海道,本州,四国?,九州?
ヒメボクトウ
Cossus insularis
本州,九州
 
トップの写真は7月26日の夜、静岡県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
幼虫の写真は6月28日に近所の樹液を出しているクヌギにいたもの。静岡県の幼虫の写真は8月28日の早朝、標高600m付近で撮影したもので、クヌギから大量の樹液が噴出しているところで、忙しく歩き回っており、また幹の中に入っていった。この場所は特に樹液の出る量が多く、ギューという大きな音を出して幹からボタボタと流れ落ちて落ちて地面が濡れているほどで、樹液を求めてさまざまな虫が集まって来ている。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2012.7.22 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2012.7.22 静岡県)

クヌギ上の幼虫
(2023.6.28)

クヌギの樹液に潜る幼虫
(2010.8.28 静岡県)
 
先頭ページへ