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オオトビモンアツバ
学名:Hypena occata

ライトトラップに飛来した秋型(2016.10.22)
Data
和名 オオトビモンアツバ
開張 22〜26mm
分布 本州(関東地方以西),四国,九州,屋久島,奄美大島
出現期 3〜4,7〜10月
花の蜜など
 幼虫はイラクサ科(カラムシ)の葉を食べる。
解説 三角形の形をしたアツバの仲間。
個体差もあるが、翅は灰褐色か紫灰色で中央に茶褐色の横帯がある。
本種の秋型は紫褐色を帯び別種のように模様が異なる。同じくトビモンアツバHypena indicatalis)の秋型も同様に変異し酷似しており同定は難しいが「日本産蛾類標準図鑑II」(学研)に明確な差異は示されていないものの図示された標本からトビモンアツバでは外横線上の暗色部が後縁まで到達する前に内横線が急降下して合流しているのに対し、本種では内横線は下がらず外横線と合流しないという違いが見られた為、秋型における同定の根拠とした。
更に同属に本種と混同されていたウスチャモンアツバ(Hypena innocuoides)がおり同定は困難だが、♂では触角の基半部の微毛が軸よりも長いのに対し、本種では軸よりも短い点で区別できる。
海外では台湾,インド,ボルネオ島に分布している。
 
トップの写真は10月22日の夜、神奈川県南部の標高100m付近の林内に設置したライトトラップに飛来した秋型を撮影したもの。春型の写真は4月11日の夜、自宅の外灯に飛来した本種を撮影したもの。近所の林内に設置したライトトラップにも飛来している。
PHOTO

自宅の外灯に飛来した本種
(2010.4.11)

ライトトラップに飛来した本種
(2016.4.9)

ライトトラップに飛来した秋型@
(2016.10.22)

ライトトラップに飛来した秋型A
(2016.10.22)

糖蜜に来た秋型@
(2014.11.29)

糖蜜に来た秋型A
(2014.11.29)

糖蜜に来た秋型B
(2014.11.29)

糖蜜に来た秋型C
(2014.11.29)

雑木林内の草むらを掻き分けて歩いたら飛び出してきた秋型
(2006.9.16)
 
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