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ヤクシマコブヒゲアツバ
学名:Zanclognatha yakushimalis

外灯に飛来した♂(2012.5.24)
Data
和名 ヤクシマコブヒゲアツバ
開張 22〜30mm
分布 本州,四国,九州,屋久島,トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島
出現期 5〜10月
不明
 幼虫は広葉樹の枯葉を食べる。
解説 三角形の形をしたアツバの仲間。
♂の触角は中央基部寄りに瘤状の結節があり、コブヒゲの由来となっている。♀では糸状で瘤はない。
前翅の亜外横線は翅頂から後縁まで翅脈毎に黒い三角形の点列になる。
八重山諸島には本種に似たヤエヤマコブヒゲアツバがいるが、亜外横線が線状なのに対し、本種では点列状である点で区別できる。
また、亜外横線の翅頂外縁寄りは暗色。
本種の分布域は本州では伊豆半島以西だったが、北上傾向にあり、近年では関東でも見られるようである。
 
国内に生息するZanclognatha属は以下の4種。
和名/学名 分布
コブヒゲアツバ
Zanclognatha lunaris
千島列島(南部),北海道,本州,四国,九州,対馬
ホンドコブヒゲアツバ
Zanclognatha curvilinea
本州(関東地方南部以西),四国,九州,対馬
ヤクシマコブヒゲアツバ
Zanclognatha yakushimalis
本州(伊豆半島以西),四国,九州,屋久島,トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島
ヤエヤマコブヒゲアツバ
Zanclognatha yaeyamalis
八重山諸島
 
写真は5月24日の夜、自宅の外灯に飛来した♂を撮影したもの。触角の瘤がよく分かる。1週間後には♀も飛来した。
沖縄では横線は比較的明瞭だが、中央の1対の紋がほぼ消失した♀がライトトラップに飛来した。
PHOTO

自宅の外灯に飛来した♂@
(2012.5.24)

自宅の外灯に飛来した♂A
(2012.5.24)

横から見た♂
(2012.5.24)

自宅の外灯に飛来した♀@
(2012.6.2)

自宅の外灯に飛来した♀A
右上の個体と同一、丁度0時00分になった時の写真。
(2012.6.3)

♀の頭部
(2012.6.3)

ライトトラップに飛来した♀
(2013.4.30 沖縄県国頭郡)
 
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