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フジロアツバ
学名:Adrapsa notigera

ライトの明かりに飛来した♂(2015.7.22 静岡県)
Data
和名 フジロアツバ
開張 27〜35mm
分布 本州(関東地方以南),四国,九州,対馬,屋久島
出現期 6〜8月
樹液,腐った果実など
 幼虫は広葉樹の枯葉を食べる。
解説 クルマアツバの一種。
前翅の地色は暗褐色で翅頂付近に白い紋がある。
前・後翅の外横線は白色でギザギザしているが、前翅は不明瞭。
♂の触角は単櫛歯状、♀では糸状。
ニセフジロアツバに似るが、ニセフジロアツバの翅頂付近の紋は薄く青白色であるのに対し、本種では明瞭で純白であることで区別できる。
 
国内に生息するAdrapsa属は以下の4種。
和名/学名 分布
キマエアツバ
Adrapsa ablualis
本州(関東地方以南),四国,九州,対馬,南西諸島
フジロアツバ
Adrapsa notigera
本州(関東地方以南),四国,九州,対馬,屋久島
ニセフジロアツバ
Adrapsa subnotigera
本州(東海地方,紀伊半島),四国,九州,南西諸島
シラナミクロアツバ
Adrapsa simplex
本州,四国,九州,対馬,屋久島,南西諸島
 
トップの写真は7月22日の夜0時頃、静岡県のホテルの敷地内に設置したライトの明かりに飛来した♂を撮影したもの。
♀の写真は8月18日に雑木林内で撮影したもの。掃除で積んであった枯れ枝を揺らしてみると本種が複数飛び出した。7月までは本種を発見できなかったが、8月中は何度も見かけ、9月にはまた見られなくなったことから実質的に8月が活動時期のようであった。
PHOTO

疎林内にいた♀@
(2006.8.18)

疎林内にいた♀A
左の個体とは別個体。
(2006.8.18)
ニセフジロアツバとの相違点

本種の翅頂
斑紋が明瞭で純白。
(2015.7.22 静岡県)

ニセフジロアツバの翅頂
斑紋が薄く青白い。
(2016.10.23)
 
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