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クジャクチョウ
学名:Inachis io geisha

畑沿いにいたクジャクチョウ(2021.8.4 岩手県)
Data
和名 クジャクチョウ
前翅長 26〜32mm
分布 国後島,歯舞群島,北海道,礼文島,利尻島,天売島,焼尻島,奥尻島,本州,佐渡島
出現期 6〜10月
 成虫で越冬する。
花の蜜,腐った果実,樹液
 幼虫はクワ科(カラハナソウ,ポップ),イラクサ科(ホソバイラクサ,エゾイラクサ)の葉を食べる。
解説 孔雀の羽を思わせる美しい斑紋を持つタテハチョウ。
本州では低山地から山地にかけて生息している。
雌雄共に同じ模様をしているが、前翅の外縁沿いが♂のほうが尖る。
裏の翅はルリタテハのような樹皮を思わせる色彩をしている。
国内の本種は東アジアの亜種で、国外ではサハリン,朝鮮半島,中国東北部,アムールからヨーロッパまで広く分布している。
国内に生息するクジャクチョウ属(Inachis)は本種のみ。
 
トップの写真は8月4日に岩手県の畑沿いで撮影したもの。畑沿いの道路を歩いていたところ、本種が飛来して何度か逃げられたが落ち着いたところで撮影することができた。神奈川県では珍しく、以前丹沢湖周辺で撮影したことがあったが、自転車に乗った4人組が猛烈なスピードで通り過ぎた為、あっという間にどこかに飛んでいってしまったことがあった。新潟県でも見られたがボロボロな個体で、岩手県でようやく綺麗な個体を撮影することができた。現地では珍しくなく時々見ることができた。
PHOTO

畑沿いにいた個体
(2021.8.4 岩手県)

道路に止まった本種
(2015.3.28)
 
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