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キタテハ
学名:Polygonia c-aureum c-aureum

地面のミネラル分を吸う夏型
夏型はオレンジ色が薄い。
(2006.9.2)
Data
和名 キタテハ
前翅長 22〜34mm
分布 北海道(南部),本州,佐渡島,隠岐,伊豆諸島,小笠原諸島,淡路島,四国,九州,壱岐,対馬,五島列島,種子島,屋久島,奄美諸島,沖縄諸島,宮古列島,八重山列島
出現期 3〜11月
 成虫で越冬する。
花の蜜,腐った果実
 幼虫はカナムグラを好んで食べる。
解説 最も普通に見られるタテハチョウ。
翅を閉じているとまるで枯れ葉のようで、目立たない。
秋型の写真撮影をした場所で茂みなどに入ると注意深く確認していたつもりでも、何も見つからなかった足元付近から本種が3匹ほど飛び立ち、保護色効果は絶大である。
秋には柿が熟して落ち、潰れてドロドロになった汁を吸いによく集まる。
夏型と秋型があるが、夏型は黄色っぽく、秋型は赤味が強い。
 
本種の幼虫は藪などに多く見られるカナムグラを食すため、個体数が多く、柿木周辺には必ずといってよいほどよく見られる。
本種がよく集まる潰れた柿には近縁種のルリタテハKaniska canace ishima)も比較的数は少ないが、本種と共に集まる。
PHOTO

羽化直後の本種@
蛹に止まっている。周りにはカナムグラが多く見られた。
(2010.11.21)

羽化直後の本種A
左の写真をトリミングしたもの。
(2010.11.21)

地面のミネラル分を吸う夏型
真夏の直射日光を浴びた地面からミネラル分を熱心に吸っている。
(2006.9.2)

夏型のアップ
(2006.9.2)

秋型
翅を閉じると枯れ葉のようで、目立たない。
(2005.9.23)

潰れた柿に来た秋型@
翅を広げたり、閉じたりを繰り返す。
(2005.9.23)

潰れた柿に来た秋型A
翅を閉じると枯れ葉のようで、目立たない。
(2005.9.23)

潰れた柿に来た秋型B
柿木周辺には本種がたくさん集まる。

潰れた柿に来た秋型C
(2005.9.23)

潰れた柿に来た秋型D
翅の縁がギザギザしているのがよく分かる。
(2005.9.23)

求愛行動をとる秋型
♀に少しずつ近づき、交尾を迫る。
しかしこの後、♀が飛び去り、♂も♀を追いかけて飛び去ってしまった。
(2006.3.18)
 
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