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アカボシゴマダラ
学名:Hestina assimilis assimilis

アカボシゴマダラ(2005.9.3)
Data
和名 アカボシゴマダラ
 別名:アカホシゴマダラ
前翅長 40〜53mm
分布 本州(関東地方),中国大陸,朝鮮半島,台湾
出現期 3〜10月
花の蜜、腐った果実、樹液
 幼虫はエノキ,リュウキュウエノキの葉を食べる。
解説 2001年頃から鎌倉市周辺で見られるようになった南方に生息するゴマダラチョウの仲間。
白黒の網目模様と赤い斑紋が綺麗な翅をしている。
分布域ではない鎌倉市から多数の目撃例があり、その後埼玉県でも見られるようになった。
ニュースでは鎌倉市方面のチョウマニアが放虫した可能性が高いとのことであった。
日本には亜種(Hestina assimilis shirakii)が奄美大島・徳之島に生息するが、食草はクワノハエノキしか好まないため、エノキでの繁殖は難しいにも関わらず、エノキの葉をよく食べ繁殖していることと、鎌倉産のものは赤い斑紋がなく白い部分が多い春型が発生していることなどから、中国産の基亜種であるらしい。
 
トップの写真は鎌倉市にある自宅の庭で撮影したもの。今ではよく見かける身近な蝶となってしまった。
外来種が繁殖してしまうことは好ましいことではないが、本種は離島を除く全国に同じ種がいないため、交雑による種の汚染がないことは幸いであった。
PHOTO

本種のアップ
よく見ると丸めたストロー状の黄色い口が見える。
(2005.9.3)

後ろから見た本種
(2005.9.3)

産卵中の♀@
葉の裏に尻部を付けて産卵しているのが分かる。
(2005.9.3)

産卵中の♀A
先ほど尻部を付けていたところに卵が産み付けられているのが分かる。
更に産卵を続けている。
(2005.9.3)

春型
春型は白化型になることから、外国から持ち込まれた基亜種だと考えられている。
(2006.6.4)

樹液を吸う本種
カナブンと共にクヌギの樹液に来ていた。
(2006.7.15)

の卵
クワの葉の裏に産み付けられた卵。1mmほどしかない。
(2005.9.3)

幼虫
角が立派な変わった幼虫である。
(2005.9.3)

幼虫の角
よく見るとクワの実が落ちた後の枝のようである。
(2005.9.3)
 
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