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メスアカフキバッタ
学名:Parapodisma tenryuensis

レンゲツツジ上の♂(2011.8.11 山梨県)
Data
和名 メスアカフキバッタ
 別名:セアカフキバッタ,タンザワフキバッタ
体長 ♂:20〜27mm
♀:24〜33mm
分布 本州(関東〜中部地方)
出現期 7〜10月
フキやクズなどの葉
解説 翅が短いフキバッタの一種。
♀では体色が赤褐色をしている。♂も稀に赤化する個体も出現するとされる。
地域変異もあり、♀の背面のみ赤褐色をしているなどの特徴があるセアカ型、黒側帯が発達した火焔型などがある。高地では、小型化し、黒帯も太くなり、テカリダケフキバッタ(Parapodisma caelestis)に酷似する傾向がある。
また、分布域東限ではタンザワフキバッタ(Parapodisma tanzawaensis)と交雑しているとされており、亜種や地域変異的な考えもあるかもしれず、今後も種が整理される可能性がある。
→その後出版された「日本昆虫目録 第3巻 直翅系昆虫類」(日本昆虫学会)に従い、タンザワフキバッタを本種のシノニムとした。
 
国内に生息するミヤマフキバッタ属(Parapodisma)は以下の11種(1亜種)。
和名/学名 分布
アオフキバッタ
Parapodisma takeii
本州(青森県,岩手県,山形県,新潟県,福島県,栃木県,茨木県,群馬県,東京都,神奈川県,長野県,山梨県)
ミカドフキバッタ
Parapodisma mikado
国後島,北海道,本州(栃木県以北の日本海側〜東北各地,群馬県,長野県,岐阜県,福井県,滋賀県)
ヤマトフキバッタ
Parapodisma setouchiensis
本州,伊豆諸島,隠岐,淡路島,沼島,四国,小豆島,九州,対馬,五島列島,種子島,屋久島
メスアカフキバッタ
Parapodisma tenryuensis
本州(関東〜中部地方)
オナガフキバッタ
Parapodisma yasumatsui
九州,甑島列島
キンキフキバッタ
Parapodisma subastris
本州(中部〜近畿地方)
テカリダケフキバッタ
Parapodisma caelestis
本州(光岳周辺)
カケガワフキバッタ
Parapodisma awagatakensis
本州(静岡県掛川市,金谷町)
ダイリフキバッタ
Parapodisma dairisama
本州(中部〜中国地方)
ヒメフキバッタ
Parapodisma etsukoana
本州(関東〜中部地方)
シコクフキバッタ
Parapodisma niihamensis niihamensis
四国
(キイフキバッタ)
Parapodisma niihamensis hiurai
本州(紀伊半島南部)
 
8月11日の写真は、山梨県の標高1,600mの草原で撮影したもの。高地だった為、以前静岡県の低山地で撮影したセアカ型の♀とは別種のように異なっていた。将来的に別種となるのかもしれない。
PHOTO

♀(セアカ型)
林縁のクズ上にいた。
(2007.9.2 静岡県)

♀(火焔型)@
(2011.8.11 山梨県)

♀(火焔型)A
(2011.8.11 山梨県)

♀(火焔型)B
(2011.8.11 山梨県)

交尾@
(2012.9.15 山梨県)

交尾A
(2012.9.15 山梨県)

交尾B
(2012.9.15 山梨県)

交尾A
(2011.8.12 山梨県)


タンザワフキバッタとして紹介していた写真。
(2006.7.29)


タンザワフキバッタとして紹介していた写真。
(2008.10.10)


タンザワフキバッタとして紹介していた写真。
メタセコイヤの幹に止まっていた。
(2008.10.10)

木柵に止まる♀
タンザワフキバッタとして紹介していた写真。
(2006.7.29)

交尾
タンザワフキバッタとして紹介していた写真。
(2006.10.28)
 
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