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アオオサムシ
学名:Carabus insulicola insulicola

アオオサムシ(2021.6.26)
Data
和名 アオオサムシ
体長 22〜33mm
分布 本州(神奈川県,東京都,山梨県,静岡県)
出現期 4〜10月
ミミズ,イモムシ,小動物の死骸等
解説 オサムシの一種。
分布域では最も普通に見られる大型のオサムシで、美しい緑色〜金緑色の金属光沢を持つ。
上翅にははっきりとした縦溝と点刻がある。
成虫は林の下の日当たりの悪い崖や朽木の中で越冬する。
冬場にオサムシを掘り出して採集することを、オサ掘りと言う。
本種の後翅は退化しており、飛べないため地理的変異が多く、地域ごとに亜種分けされている。
基亜種は神奈川県を中心に関東地方の南東部に分布している。
 
本種はCarabus属のOhomopterus亜属の一種で以下の10亜種に分けられている。
亜種区分/学名 分布
基亜種
Carabus i. insulicola
本州(神奈川県,東京都,山梨県,静岡県)
東北地方亜種
Carabus i. kita
本州(東北地方,茨城県,栃木県,新潟県)
粟島亜種
Carabus i. awashimaensis
粟島
関東平野多摩川以北亜種
Carabus i. kantoensis
本州(多摩川以北の関東平野)
房総半島南部亜種
Carabus i. nishikawai
本州(房総半島南部)
奥利根亜種
Carabus i. okutonensis
本州(群馬県北部の利根川上流地域)
佐渡島亜種
Carabus i. sado
佐渡島
信濃亜種
Carabus i. shinano
本州(新潟県南部,長野県,山梨県,静岡県)
木曽亜種
Carabus i. kiso
本州(木曽川上流地域)
駒ヶ根亜種
Carabus i. komaganensis
本州(天竜川西岸の小黒川〜中田切川間)
 
写真は6月26日に登山道の林内にいた本種を撮影したもの。体長は33mmの個体だった。ヤマビルだらけの場所で早々に退散した。庭では6月15日に地面に敷いていた板の下に幼虫を発見し、1匹を飼育したところ、7月3日に前蛹になっていた。写真では前蛹であるか見分け辛いが前蛹になるとウネウネ動くだけで歩かなくなる。その後、蛹になったが残念ながら羽化できずに死亡してしまった。また機会があれば飼育してみたい。
PHOTO

庭にいた個体
(2005.8.27)

庭にいた幼虫@
(2021.6.15)

庭にいた幼虫A
(2021.6.15)

前蛹@
(2021.7.3)

前蛹A
(2021.7.3)

前蛹B
(2021.7.3)

蛹@
(2021.7.8)

蛹A
(2021.7.8)

蛹B
(2021.7.8)
 
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