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スズキクサカゲロウ
学名:Chrysoperla suzukii

羽化させた個体(2020.6.7)
Data
和名 スズキクサカゲロウ
開張 約25mm
分布 本州,四国,九州
出現期 6〜11月
 成虫で越冬する。
甘露
 幼虫はアブラムシなどを捕食する。
解説 クサカゲロウの一種。
体色は緑色で複眼と口の間に細長い黒紋がある。両鬚も黒色。
ヤマトクサカゲロウやカオマダラクサカゲロウ(Mallada desjardinsi)に似るが、黒紋の有無及び髭の色彩で区別できる。
尚、本種はヤマトクサカゲロウのような越冬時に変色するような明瞭な変化はみられない。
図鑑では成虫の餌は甘露と記載されているのみで、詳細は不明だが、恐らくアブラムシの出す蜜や花の蜜などを食べていると思われる。
 
国内に生息するヒメクサカゲロウ属(Chrysoperla)は以下の4種。
和名/学名 分布
ヤマトクサカゲロウ
Chrysoperla nipponensis
北海道,奥尻島,本州,伊豆諸島(八丈島),佐渡島,四国,九州,沖縄島
クロズヤマトクサカゲロウ
Chrysoperla nigrocapitata
北海道,本州,四国
スズキクサカゲロウ
Chrysoperla suzukii
本州,四国,九州
アカスジクサカゲロウ
Chrysoperla furcifera
小笠原諸島(父島),四国,九州,対馬,奄美大島,沖縄島,北大東島,南大東島,伊良部島,石垣島,西表島
 
写真は6月7日に飼育下で羽化させた本種を撮影したもの。幼虫はビーティングで度々得られていたので5月24日にスダジイから得られた幼虫を持ち帰り飼育してみたところ羽化させることができた。幼虫は草の葉と一緒に持ち帰ったところ、どこにいるのか分からなかったが恐らく草を綴った内部にいると思い小さい飼育ケースに入れてみた。ただ、後から草の葉のどこを見ても見つからなかったので死んで蒸発したのかと諦めていた矢先に成虫が現れたので土に潜って蛹になるのかもしれない。
PHOTO

羽化させた個体@
(2020.6.7)

羽化させた個体A
(2020.6.7)

羽化させた個体B
(2020.6.7)

羽化させた個体C
(2020.6.7)

幼虫@
スダジイのビーティングで得られた。
(2020.5.5)

幼虫A
飼育下で羽化させた。
(2020.5.24)
 
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