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ヤノクチナガオオアブラムシ
学名:Stomaphis yanonis

無翅型(2009.5.31)
Data
和名 ヤノクチナガオオアブラムシ
体長 約5mm
分布 本州
出現期 5〜11月
エノキ,ケヤキの汁
 蟻道内に生息し、蟻と共生生活を送る。幼虫も同様。
解説 蟻道内で生活する口吻の長いオオアブラムシ。
無翅型は淡褐色に暗褐色の斑紋があり、腹節毎に黒色の紋が1対ずつある。
口吻は大変長く、体長の1.5倍以上もある。
エノキやケヤキの幹にアリが土を固めて作ったトンネル状の蟻道内で、アリと共生している。アリの巣に寄生するというよりは、アリに飼育されている家畜的存在。
 
写真は5月31日に雑木林内のエノキの蟻道内にいた本種を撮影したもの。本種は図鑑で知っていたので、蟻道を発見してもしやと思い、少し崩してみたところ簡単に本種を発見することができた。近くのアリはすかさず本種を引きずって蟻道内に隠そうとする行動が頻繁に見られた。このことからも、蟻にとって本種は大切な存在のようだ。蟻道そのものも大変幅があり、写真の木の裏にも続いているほどである。蟻道は本種を飼育するための住居とまで言っても過言ではないようだ。
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PHOTO

エノキの蟻道内の有翅型@
アリはハヤシケアリと思われる。
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の有翅型A
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の無翅型@
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の無翅型A
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の有翅型の幼虫
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の無翅型の幼虫@
尾端から蜜を出している。
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の無翅型の幼虫A
出した蜜をアリが摂取する。
(2009.5.31)

エノキの蟻道内の無翅型の幼虫B
アリは蜜を玉のまま受け取り、摂取する。
(2009.5.31)

エノキの蟻道内のコロニー
(2009.5.31)

本種のコロニーがあるエノキ上の蟻道
(2009.5.31)
 
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