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ニセダイコンアブラムシ
学名:Lipaphis erysimi

チンゲンサイの葉にいた有翅型(2009.3.7)
Data
和名 ニセダイコンアブラムシ
体長 約1.7mm
分布 日本全土
出現期 4〜11月
アブラナ科植物(ダイコン,ナズナ,イヌガラシ,カブ,ナタネ,キャベツ,チンゲン菜など)の汁
 幼虫も同様。
解説 アブラナ科の野菜に付くアブラムシ。
無翅型は黄緑色〜緑色で、体中に薄くロウ質白粉で覆われているが、斑紋状に粉がない部分がある。
有翅型は頭部と胸部は黒色で、腹部は緑色。
角状管は黒く短め。
卵で越冬するが、暖地であれば成虫で越冬できる。
ダイコンアブラムシBrevicoryne brassicae)に似るが、ロウ質白粉を多量に分泌するのに対し、本種は粉が薄く腹部背甲に規則的に粉がない部分があることで区別できる。
 
写真は3月7日に、チンゲンサイの葉にいた個体を撮影したもの。有翅型成虫に幹母と幼虫を見ることができた。幹母とは越冬卵から産まれた大きな♀のこと。
1週間後、同じ場所を観察すると、もう幹母の姿はなく、単性世代である無翅型の成虫と幼虫を見ることができた。
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PHOTO

無翅型
(2009.3.15)

無翅型の成虫と幼虫
(2009.3.15)

幹母
越冬卵より産まれる1世代限りの型。たくさんの幼虫を産む為、このような太った体形をしている。アブラバチの寄生のターゲットになることが多い
(2009.3.7)

幹母と幼虫
(2009.3.7)

有翅型幼虫(左)と幹母(右)
(2009.3.7)

幼虫
(2009.3.7)

幹母と幼虫の群れ
(2009.3.7)

本種のいたチンゲンサイ
(2009.3.7)
 
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