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ゴホンヅノカブトムシ♂とコーカサスオオカブト♀の
交配実験

ジャワ産コーカサスオオカブトのF2は羽化ズレの為3匹の♀だけ羽化してしまったので、試しにゴホンヅノカブトと交尾させてみました。

交尾するゴホンヅノカブトとコーカサスオオカブト


実験内容
タイ産ゴホンヅノカブトとジャワ産コーカサスオオカブトの交配実験。
色も形も違うカブトムシだが交雑種は得られるのだろうか?
生態もかなり違う(ゴホンヅノカブトは基本的に竹林に生息)の為、交尾すら無理と思ったのだが?

タイ産ゴホンヅノカブトムシ


ジャワ産コーカサスオオカブトムシ

ゴホンヅノカブトとコーカサスとの交尾

属が違うのに交尾は可能だった!
以後、残りの2匹とも交尾が成功した。

2002年9月22日
今日、購入したタイ産ゴホンヅノカブトの♂を試しに余っていた3匹のジャワ産(F2)コーカサスオオカブトの♀の1匹に乗せてみたところ、交尾しようとしたが♂は中型で♀は大型だった為か、交尾器が届かなかった。しかし、♀は嫌がる様子はなく交尾器を開いている。
今度は9cmの大型の♂を小型の♀に乗せたところ、最初♀は嫌がったがすぐに交尾が成立、10分以上交尾した。
産卵用ケース
大プラケースに使用済みマットをケース下部3cm固めに詰め、腐葉土とカブト専用マットを半々に混ぜたものを入れた。産卵促進にと割り出しカスをマット上に敷いた。

残り2匹の交尾
9月23日
大型のゴホンヅノの♂とフセツが全て無いコーカサスの♀を使って交尾をさせた。
交尾寸前のところで♀がひっくり返って失敗したので、♀を手に乗せた状態で交尾させたら成功、10分位合体していた。
この♀も前回の♀が入っている産卵用ケースに入れた。
大型のゴホンヅノの♂と最後のコーカサスの♀を交尾させようとしたがさすがに3回目は♂が反応しなかった。そこで別の♂で試したところハンドペアリングで交尾に成功、10分で終了した。
新たに同様の産卵用ケースをセットして交尾した♀を入れた。

採卵
10月6日
3番目の♀の採卵をおこなった。24個の卵が採れた。

♀2匹死亡
10月20日
♀2匹が死んでいた。
卵全滅
10月24日
プリンカップの卵が遂に全滅した。一個成長していたものもあったが孵化までには至らなかった。
採卵するのが早かったためなのか?

結果
その後、他のコーカサスもたくさん産卵したが、孵化するのを待ってから取り出してみたが、すべてマット中で腐っていた。やはり属が違うと交雑種は得られないのだろうか?
もっともコーカサス同士でもまったく孵化しなかったことがあるので不可能とは言い切れないだろう。
もし、孵化したらどんな成虫になるのか興味深い。



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