タイワンオオクワガタ
Dorcus grandis formosanus
産地:台湾 南投縣産

なんとカブト・クワガタ飼育歴1年にして既に2000匹以上飼育しているという
強者のSさんから、タイワンオオクワの2齢幼虫5頭を分けてもらうことができた。
近年グランディスの亜種となり、大アゴはやはりグランディスに似て魅力的なオオクワである。
大型を狙いたい。


タイワンオオクワガタの2齢幼虫



2齢幼虫入手
2003年
7月21日

Sさんから台湾 南投縣産F3 タイワンオオクワガタ2齢幼虫5頭が届いた。まだ2齢幼虫初期のようで、これから大切に育て大型個体を羽化させたい。
早速1Lガラスビンにセットした。マットは自家製クヌギの小麦粉発酵マットを使用した。

2齢幼虫@
(2003.7.21)

 

2齢幼虫A
(2003.7.21)

3齢幼虫
9月21日
マットの食いのよい3頭をマット交換することにした。
3頭とも3齢幼虫になっていて♂だった。
それほど大きくはなかった。
たぶん食痕の目立たない後の2頭は♀なのだろう。
再び1Lガラスビンにセットした。

3齢幼虫
(2003.9.21)


 

3齢幼虫の頭部
(2003.9.21)


マット交換(2回目)
2004年1月2日
 食いの比較的よい幼虫2頭のマット交換をした。
さほど大きくも感じず大きいほうの幼虫で17gだった。

蛹化 蛹@
幼虫はマット交換時、17gだった。
タイワンオオクワは内歯が横に出ているのが特徴。
(2004.3.19)

3月11日
 ♂が蛹化した。
3月19日
 蛹化した♂を取り出してみることにした。
タイワンオオクワらしい国産オオクワの中歯型のような大アゴが確認できた。
他の幼虫も蛹室を造って前蛹になっているが、1ビンだけまったく食痕もみつからないものがり、恐らく既に死んでしまっているようだ。
本格的にブリードする余裕はないのだが、♂に偏らないか心配ではある。
4月1日
 ♀のオレンジ色の斑紋が確認できなかったため、♂だと思っていた幼虫が♀として蛹化した。
4月17日
 他、前蛹だった2頭もいつの間にか蛹化していた。
いずれも♀で、♀斑が確認できなかったので♂だと思っていたのだが、確認しずらかっただけだったらしい。
4月19日
 3頭目の♀も蛹化した。
蛹A
(2004.3.19)

  蛹B
取り出した蛹は元の蛹室に戻して、羽化を待つことにした。
(2004.3.19)

羽化
4月7日
 ♂が羽化した。
1Lビンでのマット飼育なので、サイズは小さく60mm前半くらいだと思う。

新成虫取り出し 新成虫の♂63mm@
国産オオクワと比べ、大アゴの湾曲も強く、内歯も横に出るなどの特徴がある。
(2004.4.17)

4月17日
 羽化した♂を取り出してみた。
体長は63mmだった。
大アゴは内歯が横に出て、タイワンオオの特徴がよく表れていた。
♀も複数羽化する予定なので、繁殖にも挑戦したい。
♂はもう少し蛹室内で休んでもらうことにした。
新成虫の♂63mmA
タイワンオオも大型を目指すなら菌糸ビンが最適。
(2004.4.17)

  新成虫の♂63mmB
オオクワ系はあまり熱を入れていないが、たまには菌糸ビンで大型を狙ってみるのも面白そうだ。
(2004.4.17)

♀の羽化・取り出し 新成虫の♀43mm
国産オオクワの♀と酷似していて見分けが付かない。
(2004.5.15)


4月27日
 ♀が羽化した。
4月29日
 2匹目の♀も羽化した。
5月1日
 3匹目の♀も羽化した。
5月15日
 ♀を取り出してみることにした。
羽化した順に体長は43mm・41mm・40mmだった。
国産オオクワの♀と酷似していて判別ができなかった。
 国産オオクワだとペアリング・産卵は来年になるがタイワンオオクワでも同様なのだろうか?
試しに8月ごろにペアリングしてみたい。

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