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メンガタクワガタ Homoderus mellyi 産地:アフリカ |
メンガタクワガタの♂53mm
2・3齢幼虫到着 |
2齢幼虫 |
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2002年6月15日 午後5時半頃、プレゼント企画に当選したメンガタクワガタの幼虫5頭が到着した。 今日は涼しかったので、暑さで弱ることなく元気だった。 5頭のうち、既に3頭が3齢幼虫になっていた。 |
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3齢初期の幼虫 |
2・3齢幼虫 |
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幼虫飼育 |
幼虫を1Lビンにセット |
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800mLガラスビンにクヌギ小麦粉発酵マットで1頭ずつセットした。 8月10日 1頭を除き幼虫の姿がほとんど見えなくなった。蛹になるのだろう。 8月24日 1頭まだ蛹にならない幼虫がいるので撮影を兼ねてマット交換することにした。 かなり大きく成長していて、特に胴体が大変長い。それと体の節目の隆起が大きいようだ。 この個体は2齢幼虫から飼育開始したものだった。恐らくその為に既にプリンカップ内で3齢幼虫になってしまった個体より大きく成長できたのだろう。 もうすぐ蛹化すると思うのでマットはそのままで小麦粉を少し混ぜて詰め直した。 |
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3齢幼虫@ |
3齢幼虫A |
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3齢幼虫B |
3齢幼虫の頭部のアップ |
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蛹 |
♂の蛹 |
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8月22日 数週間前から1頭を除き、幼虫の姿が全く見えない。 恐らく蛹になっていると思うのだがメンガタクワガタは土繭を造るらしく外から確認は出来ないようだ。 このまま成虫になるのを待つのが良いのだろうがやはり蛹が見たい。1頭大きめの幼虫がいたビンを開けて見ることにした。 やはり♂の蛹が出てきた。白っぽく頭楯が発達した立派な個体で大変感激した。しかし、それにしても蛹室が狭すぎる。頭部を折り曲げた状態でギリギリのサイズであった。この状態でどうやって羽化するのか不思議である。 蛹は絶えずグルグル動いていた。黒土で造った人工蛹室に移した。元の蛹室の長さの1.5倍にして、土繭なのでいつもよりすこし深めに造ってみた。 |
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土繭内の♂の蛹 |
人工蛹室にセット@ (2002.8.22) |
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人工蛹室にセットA |
頭楯のアップ (2002.8.22) |
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羽化 |
羽化 |
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8月28日 なにげなく、蛹の様子を見ようとミニコンテナの蓋を開けたら、なんと!!既に羽化していた。 色がクリーム色なだけに羽化が近いことにまったく気付かなかった。立派な個体で大満足だった。 8月30日 金曜日、やっと一週間が終わり、改めて羽化したメンガタクワガタをよく見ると、少し違和感を感じていたが、羽化直後だからだと思っていたのだが・・・前胸部の斑紋が無い!! 今から模様が浮き出てくるとも思えない。(他のHPで羽化中でも斑紋ははっきり出ていた) 図鑑を見ても斑紋が無い個体はどこにも載っていない。 後からねこまるさんに聞いたら無い個体もあるそうでHPを紹介してくれた。 それほど珍しい例ではないようだ。 F3作出ではこの個体が遺伝するのか実験したい。 斑紋の無い品種を作ることができたら面白そう。 それにしてもメンガタの成長はあまりに早く気付いたら蛹、気付いたら羽化という展開に驚きの連続だった。 ただし、成虫になったら6〜8ヶ月の長い休眠がある。 |
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新成虫取り出し | |||
9月8日 他のビンも成虫になっていると思い、取り出してみた。 ♀3匹出てきたが、うち1匹は前翅開き不良が出てしまった。 しかし、ブリードには問題ない程度のものなので、♂よりも♀が多かったことに大満足でした。 休眠の為、マットを深めに入れたケースにセットした。 |
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新成虫の♂53mmA |
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休眠 | |||
休眠とは言ってもマット中でじっとしているわけでもなく、ゆっくりだが移動したりしてケース側面から見えることもしばしばあった。 結局、5頭めの幼虫はマット交換を横着したためか蛹化できずに死んでしまった。 12月30日 前翅開き不良の♀がマット上に出ていた。皿木の下には♂もいた。もう活動するのだろうか? ゼリーを入れてみた。しかし、本来6〜8ヶ月休眠するらしいので、早くても来年の2月くらいになると思う。 12月31日 あれから1度潜った前翅開き不良の♀が皿木に止まっている。しかし始終じっとしていていかにもだるそうだ。ゼリーも食べていない。 その後、超スローで歩き回った末、死亡した。やはり前翅開き不良の個体は雑菌に感染しやすいのではないだろうか? |
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活動開始 | |||
4月13日 皿木の下で休眠していた♂がマット上に出てきてじっとしている。ゼリーを見てみると食べた跡が!! 休眠7ヶ月間、やっと目を覚ましてくれたようだ。 4月20日 ♀も1匹皿木の上に出ていた。ようやく活動開始のようだ。♀はもう1匹いるが、活動するのは時間の問題だろう。 |
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産卵用ケースセット | |||
4月20日 ♀も活動開始したので、産卵用ケースをセットすることにした。 大プラケースにコナラ材3本(大きめ1本と中くらい1本、細め1本)を埋め込みマットに半分埋めてセットした。メンガタは材表面に産卵するらしいので、材の表面積が広いほうが有利らしいが、輪切りにまでするのは面倒なのでしなかった。 |
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産卵用ケース |
産卵用ケースのトリオ |
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交尾 |
メンガタクワガタの交尾 |
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4月26日 たまたまケースを覗いてみたら交尾しているようだったので、しばらく観察してみた。しかし、合体はしていないようだ。ケースは普段は本棚の上に置いてあるので既に交尾していた可能性はある。始終♂は♀にマウントした状態だった。 |
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産卵 | |||
4月29日 ケースを観察してみると、所々材が齧られており、♀が材を齧っているところも確認できた。早速産卵を始めたらしい。 4月30日 日中、♀2匹とも産卵しているところが観察できた。やはり材表面に多数産卵しているようだ。 5月5日 数日前まで元気にしていた♂が死んでいた。やはくも寿命が来たのだろうか? ♀2匹はまだ元気で産卵を続けているようだ。多数の産卵跡が確認できた。 |
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産卵跡 |
産卵跡のアップ |
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産み続ける♀ | |||
6月29日 ♀はいまだに産卵を続けている。5月5日に早々♂が死んだというのに・・・。 産卵痕も多く相当数幼虫が得られそうだ。 |
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材割り | |||
8月2日 ♀は既に死亡していた。材にはおびただしい産卵跡が見られたのだが、卵も幼虫も得られなかった。 よく見ると黒くしぼんだ卵の殻のようなものが見られたので、交尾が成功せず、無精卵を産んでいたらしい。 交尾しそうになっているところを1時間くらい観察したが合体できなかったので、心配ではあったが結局最後まで交尾ができなかったようだ。雌雄のサイズが合わなかったということなのだろうか? 残念だが、あっけなくメンガタ飼育終了してしまった。 |