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タイ産ヒメカブトムシ飼育記
Xylotrupes gideon siamensis
産地:タイ
 
 
なんとカブト・クワガタ飼育歴1年にして既に2000匹以上飼育しているという
強者のSさんから、タイ産ヒメカブトの新成虫ペアと3齢幼虫ペアを分けてもらうことができた。
小さめのカブトだが、カブトの中で最も闘争的で現地では闘わせて競技の対象として有名。
初のヒメカブトの飼育にもチャレンジしてみたい。


タイ産ヒメカブト、小型の♂



新成虫ペア&3齢幼虫ペア到着

新成虫の♀39mm
(2003.7.21)

2003年7月21日
Sさんからタイ産F1 ヒメカブト新成虫ペアとタイ産F2 3齢幼虫2頭が届いた。
小型で♂は50mm、♀は39mmだった。
新成虫ペアと3齢幼虫ペアは別系統だそうだ。
3齢幼虫2頭は雌雄選別はしていなかったものだが、確認したところ大きめの成熟した幼虫のほうが♂で、一回り小さいほうが♀だった。
とりあえず、新成虫ペアは大プラケースにクワガタ幼虫などに使った古いマットや埋め込みマットなどを混ぜて産卵用にセットして雌雄とも入れた。
3齢幼虫ペアは中プラケースにセット、蛹化を待つだけだと思うので、古いマットを主体にした。

3齢幼虫@
小さいがだいぶ成熟している。
(2003.7.21)

  3齢幼虫A
左の♀幼虫はまだ成熟していないようだ。
(2003.7.21)

新成虫ペア後食開始
8月22日
新成虫の♂が後食を開始していた。
セットしてあったゼリーは既に劣化して変色していたので、急いで新しいゼリーに交換した。
9月
9月上旬には♀も活動を開始した。

♂の羽化
10月17日
中プラケースにセットしてからほったらかしにしていた3齢幼虫が、既に成虫になっていて♂がマット上で引っくり返ってもがいているのを発見、とりあえずゼリーを与えた。
かなり小型だが、とても赤い!いただいた成虫ペアも今も活動中だが、その♂よりも赤くてとても綺麗だった。
♀も羽化していると思うので、明日早速取り出してみたい。

新成虫取り出し
新成虫の♂47.5mm@
小さいがとても赤く綺麗だったので、とても感激した。
この個体からぜひ累代したい。
(2003.10.18)
10月18日
昨日活動をしていた新成虫を取り出してみた。
47.5mmとかなりの小型だったが、とても赤く綺麗な個体だった。
少し触れるだけでキューキューととても大きな鳴き声を立てる。
いただいた時点で♂幼虫は黄色く成熟していたので、大きくはなれなかったようだ。
ケースをよく見ると♀の蛹が見えたので、羽化までしばらく待たなければならない。
♂はペアリングが可能になるまで中プラケースで待ってもらうことにした。
飼育中のペアの♂50mmはフセツが数本取れていて元気ではあるが、寿命も近いようだ。
飼育中のペアとは別系統だそうなので、これから羽化する♀も赤い可能性は充分にあるので楽しみだ。



新成虫の♂47.5mmA
既に後食を開始しており、黒くなる心配はない。
(2003.10.18)

  ♂47.5mmと♂50mm
50mmの個体は前胸背板が黒っぽい。
(2003.10.18)

成虫ペアの様子
10月18日
いただいた成虫ペアのマットにミミズが大発生しており、取り替えることにした。
状態が悪かったからかあまり孵化するとは思えない卵が3個のみ採れた。
ミミズが何十匹も繁殖しており、状態が悪かった。

♀の羽化 ♀36mm
極小の♀が羽化した。
(2003.11.1)

10月23日
♀が羽化した。
11月1日
♀を取り出してみた。
36mmと極小の♀で赤味はそれほどの個体ではなかった。
でも、ブリードに期待したい。

♀後食開始
11月30日
♀が後食を開始した。

交尾 小型個体の交尾
交尾器が伸びるまで時間が掛かった。
(2003.12.14)

12月14日
 ♀が後食を開始して2週間ほどになるので、交尾させてみることにした。
もっと成熟させたほうがいいかもしれないがヒメカブトの場合、寿命が短そうだからである。
♀の上に♂を乗せるとすぐに♂は反応したが、なかなか交尾器が伸びず10分以上奮闘していたが、ようやく交尾成功、現在交尾中である。
大プラケースにセットした産卵用ケースに♀単独で産卵させることにした。
産卵用ケースはカブト産卵用に使用した固め易い埋め込みマットをケース下部3cmほど固め、残りはクワガタなどの幼虫飼育用に使ったマットのみのマットを軽く固める程度でセットした。

 

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