アスタコイデスノコギリクワガタ飼育記
Prosopocoilus astacoides elaphus
産地:マレーシア キャメロンハイランド

インドネシアに広く分布し、大型になるノコギリクワガタ。
中でも最大になる亜種elaphusが奈良オオで相当安価な値段で販売されていたので、
大型ペアと保険にBペアも購入、飼育に挑戦してみることにしました。


マレーシア キャメロンハイランド産アスタコイデスノコギリクワガタ♂73mm



WILDペア到着 マレーシア キャメロンハイランド産/WILD:♂73mm
派手な赤色がとても綺麗。
(2003.11.22)


2003年11月22日
 奈良○○クワセンターよりマレーシア キャメロンハイランド産/WILD アスタコイデスノコギリクワガタ♂70mm・♀xxmmペアとB品ペアを激安で購入した。
天然物なので、ペアリングをおこなわず♀単独で産卵させることにした。
材産みらしいので、大プラケースにカブクワ幼虫飼育などに使った古いマットを敷きコナラ材3本を半分くらい埋めて、♀をセットした。
B品は中プラケースにコナラ材2本でセットした。


マレーシア キャメロンハイランド産/WILD:♀31mm
明るい赤色がとても綺麗。
(2003.11.22)


  マレーシア キャメロンハイランド産/WILD:B品ペア
♂69mm・♀29mmペア。
A品ペアが採れなかった時の保険として購入。
なんと750円。
♂は右前翅に傷、♀は左アゴ先端欠けだが、ブリードには支障なさそう。
(2003.11.22)

産卵 卵と1齢幼虫
かなり荒い埋め込みマットにも産卵していた。
大型ノコギリとはいえ、1齢幼虫はとても小さい。
(2004.1.11)
2004年1月11日
 飼育当初マットには産まないと思っていたのだが、ケース底面を見ると1個卵があるのを見つけた。
埋め込みマットはかなり荒くマット産みの種類でも産まないようなマットを使っていたのだが、アスタコイデスノコはマットにも産むようなので、粒子の細かいマットに変更することにした。
ケースを開けてみると材にはかなり産卵した跡が見られた。
荒い埋め込みマットは卵と似たような色をしているので、卵を見つけるのは大変だったが、4個採卵、1齢幼虫も1頭見つけた。材割りすると卵がたくさん得られそうなので、孵化するまでもう少し待ってから材割りしようと思う。
卵はプリンカップにセット、1齢幼虫は500mLブロー容器にセットした。
マットは市販のクワガタ幼虫飼育用の黒っぽい微粒子マットを使用した。
♀はまだまだ元気で、今後も産卵してくれそうだった。
 B品の産卵状況も似たような感じで材には幼虫の食痕も発見できた。
1月24日
 粒子の細かいマットに変更してから、予想通りケース側面や底面に卵を産み付け始めた。
1齢幼虫まで確認できた。
性質は国産ノコとかなり似ているらしい。
産卵痕のあったB品のほうはマットは荒めのままだったが、材にかなり産卵しているようだったので、割ってみることにした。
すると幼虫の食痕と蛹室のような空洞があり、変だと思ったらなんと下にユミアシゴミムシダマシの成虫が落っこちていた。
幼虫の食痕はこの幼虫だった頃のものであった。
 産卵はしていたようだが、卵も幼虫も見つからず削っただけだったのだろうか?
♀は元気だったので、♂73mmを入れてペアリングさせることにした。

幼虫取り出し
3月19日
 ケース下部から多数の1齢幼虫が確認できたので、掘り出すことにした。
材からも得られたが、主にマットから出てきて合計36頭の1齢幼虫を採取できた。
卵も2個得られた。
種親の♀はとっくに死んでいるだろうと思っていたのだが、B品の♀がマット中から出てきて未だに元気であった。
エサすら交換していなかったのだが、今までの傾向からマット中の幼虫を摂取していたと考えられる。
得られた幼虫のうち、5頭を1Lガラスビンにセット、他は販売することにした。

人工孵化させた2個の卵は無事に孵化してくれたのだが、知らない間に乾燥させてしまい、1頭は干物に、もう1頭はかろうじて生きていた。
この1頭はプリンカップで様子を見ることにした。

1齢幼虫@
まだ小さいものやかなり成長しているものも見られた。
(2004.3.19)


  1齢幼虫A
(2004.3.19)



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