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体の構造(甲虫篇)
 

ヤエヤママルバネクワガタの背面

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甲虫の各部名称のページです。
今後、詳細な情報を追加していく予定です。

スマホやパソコンで以下の操作が可能です。



各部解説

頭部

頭部には主に触角・複眼・口などがあります。
種類によってカブトムシのように頭角のあるもの、大顎(大腮とも呼ばれます)が発達したクワガタなど形状は様々です。
アカアシオオアオカミキリの頭部

アカアシオオアオカミキリの頭部

木の枝や樹皮などを噛み切るため、大顎が発達しています。

アオドウガネの頭部

アオドウガネの頭部

大顎は小さいため、隠れて見えないようです。コガネムシ類は触角が鰓状になっており、♂のほうが発達する傾向があります。

クロシマノコギリクワガタの頭部

クロシマノコギリクワガタの頭部

クワガタでは巨大な大顎を動かす筋肉が必要なため、頭部も巨大化しています。

ウスアカクロゴモクムシの頭部

ウスアカクロゴモクムシの頭部

ゴモクムシやゴミムシの仲間は似た種も多く、頭部の各部位の形状や毛の有無などが同定ポイントになることも多い。

複眼

甲虫の仲間には1対の複眼があり、単眼はごく一部の例外を除き退化しています。
複眼は個眼の集合体で像を結ぶことができます。
形や大きさは様々で、特にミズスマシの仲間は特徴的で複眼が上下に分かれて水上と水中を同時に見ることができます。
シロスジカミキリの複眼

シロスジカミキリの複眼

触角を回り込むような形で広範囲を見られるようになっています。

オナガミズスマシの複眼

オナガミズスマシの複眼

複眼が上下に分かれて水上と水中を同時に見ることができるようになっています。

触角

匂いや♀のフェロモンを感知できる器官です。
第1節は柄節、第2節は梗節、第3節〜先端節までが鞭節で、種類によって形状や長さが異なり、先端付近が鰓状・櫛状・球桿状のものや全体が糸状のものまで様々です。
アオドウガネの触角

アオドウガネの触角

鞭節の先端3節が片状に発達し、重なり合う鰓状。

シロスジコガネの触角

シロスジコガネの触角

♂の鞭節の先端7節が巨大な鰓状。

クロシマノコギリクワガタの触角

クロシマノコギリクワガタの触角

クワガタの仲間は鞭節の先端3節が発達し重なり合わない裂開状。

ウスアカクロゴモクムシの触角

ウスアカクロゴモクムシの触角

全体的に細長い糸状。

セミスジコブヒゲカミキリの触角

セミスジコブヒゲカミキリの触角

鞭節が徐々に細くなる鞭状。

ホソホタルモドキの触角

ホソホタルモドキの触角

鞭節の片側に鋭い突起のある鋸歯状。

ヒゲコメツキの触角

ヒゲコメツキの触角

鞭節から長い枝が1本ずつ生えている櫛歯状。単に櫛状と呼ぶこともあります。

ムネクリイロボタルの触角

ムネクリイロボタルの触角

鞭節の両側に枝が出ている両櫛歯状。単に両櫛状と呼ぶこともあります。

ミヤマオビオオキノコの触角

ミヤマオビオオキノコの触角

鞭節先端3節が太い球稈状。

オオキバチビヒラタムシの触角

オオキバチビヒラタムシの触角

各節が球状に近い数珠状。

エゴシギゾウムシの触角

エゴシギゾウムシの触角

柄節が長く、くの字に折れ曲がる膝状。

胸部

胸部には主に前脚・中脚・後脚・上翅・後翅があります。
背面からは前胸背板と上翅が見えます。
カブトムシの胸部

カブトムシの胸部

カブトムシには胸角があるのが特徴です。
頭部にある頭角と異なり動かすことはできませんが、胸角があることによって頭角で敵を挟むことができます。

カナブンの胸部

カナブンの胸部(腹面)

中胸腹板の中央が前方に突出する中胸腹板突起があるのが特徴です。

翅

甲虫の翅は硬い上翅と薄い膜状の後翅があります。
上翅は多くの種で腹部を全体的に覆って後翅や腹部を保護しています。後翅は普段は折り畳まれていて、飛翔時に羽ばたくことができます。
アオドウガネの後翅

アオドウガネの後翅

種類によって脈の形状や数に違いがあります。

セアカヒラタゴミムシの上翅

セアカヒラタゴミムシの上翅

条溝が並び、条溝間は間室と呼ばれています。
種類によって艶や孔点の有無、間室の形状などが異なり同定ポイントとなることも多い。

翅を開いたアカアシホシカムシ

翅を開いたアカアシホシカムシ

種類によって脈の形状や数に違いがあります。

脚

すべての昆虫の脚は胸部に前脚・中脚・後脚の計6本があります。
各脚は基節・転節・腿節・脛節・跗節で構成されています。
基節は胸部に張り付いており、転節は腿節を動かすヒンジのような役割があるようです。
脛節の外歯や跗節に性差があり、同定ポイントとなることがあります。
アオドウガネの前脚

アオドウガネの前脚

本種の特徴として爪が左右非対称になっています。

腹部

腹部には呼吸ができる器官である気門や肛門、交尾器があります。
カブトムシの腹部

カブトムシの腹部

腹部背面は通常、上翅に隠れています。

ゲンジボタルの腹部

ゲンジボタルの腹部

本種の腹部先端の1〜2節は発光することができます。


参考文献