ヒダリマキマイマイ

Data
和名	ヒダリマキマイマイ
殻径	３０～４０ｍｍ
分布	本州（関東以北），伊豆諸島
餌	草木の葉，野菜，コケなど
解説	左巻きの大型マイマイ。大きさはミスジマイマイ（Euhadra peliomphala）と同じ位だが、殻の色帯が１本のみで非常に細く、表れない場合もある。更に軟体部の色は暗褐色で、黒色の斑模様になっており、ミスジマイマイのような背中の縦隆条は見られない。　東北大の細将貴研究員（進化生物学）らのグループが2010/12/8に英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した内容によると、天敵であるセダカヘビの仲間が、右巻きを効率よく食べられる特殊な歯を持つことから、右巻きのカタツムリの数が減り、突然変異で出現した左巻きのカタツムリの雌雄が出会う確率が高まり誕生した可能性が高いということであった。　写真は８月２７日の夜、庭のコケの生えたブロック塀で見つけた本種を撮影したもの。１年程前に夜にバリバリと音が聞こえるので、音がする付近を探してみると、草の葉を食べている本種を見つけたことがある。日中に見たことがない事からも夜行性のようだ。

PHOTO
歩く本種（２００８．８．２７）	頭部のアップ（２００８．８．２７）