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イチゴハナゾウムシ
学名:Anthonomus bisignifer

ビーティングして得られた個体(2020.3.28)
Data
和名 イチゴハナゾウムシ
体長 約3mm
分布 北海道,本州,飛島,伊豆諸島(大島,式根島,神津島,御蔵島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,平戸島,種子島
出現期 3〜7月
バラ科(イチゴ,バラなど)の新芽,花梗,果実を食べる
解説 ハナゾウムシの一種。
体色は黒褐色で前胸背にはやや不明瞭な白色の縦筋、上翅後方の左右には黒色の大きな紋がある。
♀は蕾の中に卵を産み付けし、花梗を噛み切る。幼虫は落ちた蕾を食べて成長する。
イチゴとバラの害虫とされる。
海外では千島列島,朝鮮半島,シベリアに分布している。
 
国内に生息しているAnthonomus属の基亜属は以下の15種。
和名/学名 分布
アイノハナゾウムシ
Anthonomus aino
北海道,本州,九州
ミヤマハナゾウムシ
Anthonomus alni
北海道,本州
イチゴハナゾウムシ
Anthonomus bisignifer
北海道,本州,飛島,伊豆諸島(大島,式根島,神津島,御蔵島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,平戸島,種子島
リンゴハナゾウムシ
Anthonomus mali
本州
チビハナゾウムシ
Anthonomus minor
本州,四国,九州,奄美大島,石垣島,西表島
ミヤカワハナゾウムシ
Anthonomus miyakawaii
本州
オキナワハナゾウムシ
Anthonomus okinawanus
奄美大島,徳之島,沖縄島,渡嘉敷島,石垣島,西表島
オオクマハナゾウムシ
Anthonomus okumai
本州,伊豆諸島(式根島,神津島,御蔵島),トカラ列島(口之島,悪石島)
ナシハナゾウムシ
Anthonomus pomorum
北海道,本州,九州
リュウキュウハナゾウムシ
Anthonomus ryukyuensis
九州,種子島,屋久島,トカラ列島(口之島,悪石島,宝島),奄美大島,徳之島,沖縄島,久米島,伊良部島,石垣島,西表島,与那国島
エゾハナゾウムシ
Anthonomus takahashii
北海道,奥尻島,本州
ハマナスハナゾウムシ
Anthonomus terreus
北海道
ウエノハナゾウムシ
Anthonomus uenoi
トカラ列島(悪石島),沖縄島,石垣島
ナミモンハナゾウムシ
Anthonomus undulatus
北海道,本州,四国
ユアサハナゾウムシ
Anthonomus yuasai
北海道,本州,隠岐,四国,九州,対馬
 
写真は3月28日に近所の林道でモミジイチゴからビーティングして得られた本種を撮影したもの。先週は同じ場所で花を咲かせているモミジイチゴやカジイチゴから複数得られたが、花が終わりかけだったからか1匹のみだった。ただ、今回の個体は特徴的な模様がはっきりと表れている個体だった。これ以降は姿を消し、5月にはキイチゴトゲサルゾウムシが見られるようになった。ただ、その後の5月5日にササなどの藪をビーティングして本種が1匹得られており、そばのノイバラに来ていた可能性がある。
PHOTO

ビーティングして得られた個体@
モミジイチゴの花にいた。
(2020.3.28)

ビーティングして得られた個体A
カジイチゴの花にいた。
(2020.3.21)

ビーティングして得られた個体B
(2020.3.21)
 
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