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ニホンアカザトウムシ
学名:Pseudobiantes japonicus

ニホンアカザトウムシ(2008.3.1)
Data
和名 ニホンアカザトウムシ
体長 3.5〜4.0mm
分布 本州(西南部),四国,九州
出現期 3〜11月
小さい虫やキノコ等
解説 鎌のような大きな触肢を持つザトウムシ。
体色は艶のある赤色で、頭胸部左右の黄紋がある。
眼丘には1本の長い棘がある。更に地域によっては、腹部背甲に1対の小さな棘があるとされており、当ページの鎌倉で発見した本種は正にその個体群であった。
脚はマザトウムシ科の仲間に比べ、太く短め。
湿った土壌に生息しており、虫だけでなくキノコ等も食べる雑食性。
本種とよく似た種に、オオアカザトウムシ(Epedanellus tuberculatus)がいるが、体長4.5〜7.0mmと本種よりも大きい。更にオオアカザトウムシでは触肢腿節に短い棘が複数生えているという特徴が見られる。
 
写真は3月1日に、小川周辺の大きな石の裏にいた本種を採集し撮影したもの。本種はザトウムシとしても土壌生物としても結構有名で知っていたが、鎌倉で見られるとは思っていなかった。
 
日本に生息するアカザトウムシ科の本種が属するニホンアカザトウムシ属(Pseudobiantes)の他、よく似たオオアカザトウムシ属(Epedanellus)もあるが、いずれも1種のみ。
 
学名 和名 分布
Pseudobiantes japonicus ニホンアカザトウムシ 本州(西南部),四国,九州
Epedanellus tuberculatus オオアカザトウムシ 本州(近畿地方以西),四国,九州,屋久島,種子島
PHOTO

ニホンアカザトウムシ
(2008.3.1)

横から見た本種
眼丘にある大きな棘が目立つ。
(2008.3.1)

上から見た本種
(2008.3.1)

本種のアップ
(2008.3.1)

前から見た本種のアップ
地域により、このように腹背に1対の棘がある個体群が存在している。
(2008.3.1)

斜めから見た本種
(2008.3.1)

前から見た本種
(2008.3.1)

樹皮上の本種
(2008.3.1)

発見時の本種
石の裏にいた。
(2008.3.1)
 
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