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ニッポンヨコエビ
学名:Gammarus nipponensis

ニッポンヨコエビ(2008.4.19)
Data
和名 ニッポンヨコエビ
 別名:ニホンヨコエビ
体長 約10mm
分布 本州,四国,九州
出現期 4〜10月
藻類など
解説 淡水性のヨコエビ。
ハマトビムシの仲間のように陸上には見られず、完全に水中生活をしている。
水草が茂る比較的綺麗な池や沼に生息している。流れのある河川にはほとんど生息していない。
全体的に黄褐色で、オレンジ色や暗褐色の斑紋が見られる。
水生ヨコエビの仲間は皆、魚の格好の獲物なので、隠れ家となる水草が豊富でないと生存は難しいと思われる。
更に泳ぎが下手な上、水質汚染にも弱い為、生息域はかなり限られる。
オカトビムシPlatorchestia humicola)等の陸生ヨコエビ達は、魚から逃れる為に陸地を求めた結果の進化なのだろう。
 
本種は水生ヨコエビの中で最もよく見られるようだが、管理人はまだ1つの小さな沼でしか発見していない。やはりその沼は周りと繋がっておらず魚が入り込んでいなかった。アメリカザリガニProcambarus clarkii)は以前から多く見られるが、魚より餌を採るのが下手なので、本種と共存できているようであった。
 
写真は4月19日に、沼で採集した本種を撮影したもの。以前アメリカザリガニProcambarus clarkii)を採集した沼に、飼育していたアメリカザリガニを返した後、その沼の水草が茂っているところをネットで掬い取ってみると本種が数匹採集できた。以前から姿は見ていたのだが、ヌマエビのように泳いでいたので、エビだと思って採集したところ、普段見ているヨコエビがたまたま水に入ってしまったのだと勘違いしてがっかりしたことがある。掬い取ったネットにはミズムシAsellus hilgendorfii)のほうが多くネットに掛かった。本種を持ち帰ってアメリカザリガニを飼育していた空になった水槽で飼育することにした。水底を歩くのは下手で、捕まるところがないと横エビの名の通り、すぐに横倒しになっていた。
泳ぎ方も不器用な感じで、見ていて面白く益々飼育にハマっていきそうだ。
参考リンク  ヨコエビに燃える「日本産淡水魚の世界へ」イッケー様
PHOTO

横から見た本種
(2008.4.19)

上から見た本種
(2008.4.19)

藻類を食べる本種
(2008.4.19)

水草に止まる本種
(2008.4.19)

横から見た本種
(2008.4.22)

糞をする本種
糞は非常に長い。
(2008.4.20)

裏から見た本種
(2008.4.20)

超マクロ写真
(2008.4.20)

脱皮殻@
(2008.4.22)

脱皮殻A
(2008.4.22)
 
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