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ニホンカワトンボ
学名:Mnais costalis

ニホンカワトンボ(2008.5.4)
Data
和名 ニホンカワトンボ
 別名:オオカワトンボ,ヒガシカワトンボ
体長 49〜63mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 4〜7月
小型昆虫
解説 橙赤色の翅が綺麗なカワトンボ。
翅の色は橙赤色の他に淡いオレンジ,無色の3タイプがある。
羽化後未成熟な個体はメタリックな青緑色をしているが、成熟すると青白い粉で覆われる。
♂は翅の縁紋が赤色,♀では白色であることで雌雄を区別することができる。ただし、羽化後色付くまでは♂でも白色なので注意が必要。
幼虫は、ハグロトンボ(Calopteryx atrata)などに似るが、本種の尾鰓は短いことで区別できる。
 
本種は以前、ヒガシカワトンボ(Mnais pruinosa costalis)とされていたが、最近のDNA鑑定により、オオカワトンボ(Mnais nawai)と同種と判明し、ニホンカワトンボ(Mnais costalis)となったようだ。
近縁種に本種と酷似したアサヒナカワトンボMnais pruinosa)がいるが、本種より一回り小さく、静岡県,長野県,新潟県以外では混生していない。ただし、外見で見分けるのは難しい。
 
写真は綺麗な清流が流れる小川付近で撮影したもので、同定には苦労したが、その地区内の生物リストにヒガシカワトンボが掲載されていたことから本種と分かった。4月9日に山を少し登ったところにある浅い水が流れ出ている小さい洞窟内の入り口付近に細めのトンボが羽化しているところを発見し、その時はトンボは1匹も飛んでいなかったが、数週間後、本種が多数飛んでいることから本種の羽化だったということが分かった。
PHOTO

橙赤色の♂@
(2008.5.17)

橙赤色の♂A
(2008.5.17)

橙赤色の♂B
(2007.4.29)

橙赤色の♂C
(2006.5.1)

透明色の♂
(2008.5.17)

透明色の♀
(2007.4.29)

交尾@
右が♂で左が♀。
(2006.6.4)

交尾A
(2006.6.4)

飛翔中の本種
(2006.5.3)

幼虫@
夜間、水面付近にいた。
(2008.4.28)

幼虫A
小川の流木の裏に付いていた。
(2008.4.27)

羽化@
小さい洞窟の入り口で日中に偶然本種の羽化シーンを見ることができた。
(2006.4.9)

羽化A
(2006.4.9)
 
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