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ホタルトビケラ
学名:Nothopsyche ruficollis

交尾(左が♂,右が♀)(2010.11.20)
Data
和名 ホタルトビケラ
体長 15〜20mm
分布 本州,四国,九州
出現期 9〜12月
ヤツデやシロダモなどの花の蜜。
 幼虫は水生で小石や砂でミノムシのような巣を造り、ケイ藻や落ち葉の破片を食べる。
解説 エグリトビケラ科の一種。
黒い体色に前胸部は橙赤色をしており、ホタルを思わせる色合いからホタルトビケラの和名がある。
トビケラの仲間は水中で蛹化するものが多いが、本種は偶然にもホタルと同様に陸上で蛹化することが分かった。
幼虫は水生で、砂や小石をミノムシのように体に纏って藻類などを食し、初夏に上陸し、蛹化・羽化、そのまま休眠し、11〜12月に新成虫が出現する。
ヤツデなどの蜜源がオープンな花に吸蜜し、2週間少々生きる。
 
国内に生息するホタルトビケラ属(Nothopsyche)は以下の7種。
和名/学名 分布
ババホタルトビケラ
Nothopsyche longicornis
本州,佐渡島
ヤマトトビイロトビケラ
Nothopsyche montivaga
本州,四国,九州
トビイロトビケラ
Nothopsyche pallipes
北海道,本州,四国,九州
ホタルトビケラ
Nothopsyche ruficollis
本州,四国,九州
ヒメトビイロトビケラ
Nothopsyche speciosa
本州(西部),九州(北部)
ウルマートビイロトビケラ
Nothopsyche ulmeri
北海道(南部),本州(中部以北)
ヤマガタトビイロトビケラ
Nothopsyche yamagataensis
本州,四国,九州
 
写真はすべて地元の小川沿いにいた本種を撮影したもの。
PHOTO

クワ上の本種@
秋の小川周囲の木によく止まっている。
(2008.11.15)

クワ上の本種A
(2008.11.15)

上から見た本種@
(2008.11.15)

上から見た本種A
(2008.11.15)

樹皮の裂け目に隠れる本種
飛んできた本種が木の幹の隙間に入って身を隠していた。
(2006.11.5)

葉上の本種
飛んできた本種が木の幹の隙間に入って身を隠していた。
(2005.11.19)

アカメガシワ上の本種
11月19日に小川周辺に生える木に複数の本種が止まっていた。
触角は大変長い。
(2005.11.19)

交尾
(2008.11.15)

幼虫
まるで水中のミノムシ。枯れ葉を食べるようである。
(2006.3.18)
 
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