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ヒメクロオトシブミ
学名:Compsapoderus erythrogaster

モミジイチゴ上の本種(2020.6.3)
Data
和名 ヒメクロオトシブミ
体長 4.5〜5.5mm
分布 本州,飛島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬
出現期 4〜7月
クヌギ,コナラ,バラなどの葉
 幼虫は親がクヌギなどの葉を巻いて作った揺らんで育つ。
解説 もっともよく見られるオトシブミ。
体色は黒色だが、脚や腹部の色は地域により赤〜黒まで変異がある。
♀はクヌギやコナラなどの葉を巻物のようにして揺らんを作成し、その中に卵を1個産み付ける。
孵化した幼虫は揺らんの内部で葉を食べて成虫にまで生育することができる。揺らんは葉の主脈でぶら下がっていることも多いが、切り落とされることもある。
 
国内に生息しているCompsapoderus属の基亜属は以下の5種。
和名/学名 分布
ヒメクロオトシブミ
Compsapoderus erythrogaster
本州,飛島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬
カラフトヒメオトシブミ
Compsapoderus erythropterus
北海道?,本州?
(和名なし)
Compsapoderus foveipennis
不明
セアカヒメオトシブミ
Compsapoderus geminus
北海道,本州,佐渡島
(和名なし)
Compsapoderus minimus
不明
 
トップの写真は6月3日に近所の畑沿いのモミジイチゴの葉上にいた本種を撮影したもの。翌月の7月24日には同じ道の林道のクヌギをビーティングしたところ、本種と本種が作ったと思われる揺らんが得られた。
古い写真は4月22日に庭のコナラで揺らんを作成している本種を見つけ撮影したもの。
PHOTO

モミジイチゴ上の本種
(2020.6.3)

ビーティングで得られた♀@
クヌギにいた。
(2020.7.24)

ビーティングで得られた♀A
クヌギにいた。
(2020.7.24)

ビーティングで得られた♀B
クヌギにいた。
(2020.7.24)

クヌギの揺らんと♀
(2020.7.24)

コナラにいた♀
(2006.4.22)

揺らんを作る♀
コナラの葉の外側から主脈にかけて切っているところ。
(2006.4.22)

コナラの揺らん@
この中に卵があり、内部で成虫まで成長することができる。
(2006.4.22)

コナラの揺らんA
(2006.4.22)
 
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