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オトシブミ
学名:Apoderus jekelii

クリの葉上の♀(2018.6.2 静岡県)
Data
和名 オトシブミ
体長 7〜10mm
分布 北海道,本州,佐渡島,隠岐,四国,小豆島,九州
出現期 5〜8月
カバノキ科(ハンノキ,シラカンバ),ブナ科(クリ,コナラ)などの葉
 幼虫は親が葉を巻いて作った揺らんで育つ。
解説 オトシブミの代表種。
上翅は赤色でその他はすべて黒色。
♂の頭部は長いが、♀では短い。
♀はナラ類などの広葉樹の葉を巻いて揺らんを作り、その中に卵を1個ずつ産み付ける。
孵化した幼虫は揺らんの内部で葉を食べて成虫にまで生育することができる。
海外では千島列島,朝鮮半島,シベリアに分布している。
 
国内に生息しているオトシブミ属(Apoderus)は以下の2種。
和名/学名 分布
オトシブミ
Apoderus jekelii
北海道,本州,佐渡島,隠岐,四国,小豆島,九州
(和名なし)
Apoderus coryli
不明
 
写真は6月2日、静岡県の農家周辺のクリの木で揺らんを作っていた♀を発見し撮影したもの。下の3枚目の写真を見るとよく分かるが、葉脈に傷を付けることで自然に葉が巻くようコントロールしていることが確認できる。そのためにじっと静止していたようだ。
虫ナビ紹介種は本種で3,400種目となった。
PHOTO

クリの葉上の♀@
(2018.6.2 静岡県)

クリの葉上の♀A
(2018.6.2 静岡県)

クリの葉上の♀B
葉脈に傷を付けて葉が巻くようにコントロールしている。
(2018.6.2 静岡県)

クリの葉で揺らんを作る♀@
(2018.6.2 静岡県)

クリの葉で揺らんを作る♀A
(2018.6.2 静岡県)
 
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