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コツヤクワガタ
学名:Calcodes aeratus

♂22mm(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)
Data
和名 コツヤクワガタ
体長 ♂:10.4〜34.6mm
♀:14.0〜19.7mm
分布 ミャンマー南東部,マレー半島,シンガポール,スマトラ,ナツナ諸島(ブングランブサール島),ボルネオ
タケ類(シチク)の汁など
 幼虫は土化したマットを食べる。
飼育難易度 簡単 ★★★★☆ 困難
解説 東南アジアに生息するコツヤクワガタ属の一種。
ツヤクワガタ属(Odontolabis)とは別属で小型で扁平とされる。
本種は緑味がかった赤銅色で、小型ながら立派な長歯型も出現する。
長歯型は弧を描いて強く湾曲し、中央から先端にかけて鋸状の内歯が並ぶ。
本種が属するコツヤクワガタ属(Calcodes)については本種以外に2種がいるが、特徴の違いから別属になる可能性がある。

 
トップの写真は3月23日にヤフオクで購入した新成虫の♂を撮影したもの。
飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。
飼育メモ 2023年3月20日
今年も手の届く範囲で珍品とされる種のブリードに挑戦したいと思っていた時に小型ながら色彩が美しく、稀ではあるが長歯型も出現するという本種が出品されていたので落札した。
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3月21日
ヤフオク上では未後食となっていたが同時に活発に活動しているとも書いてあったので、今のうちに産卵用ケースをセットしておくことにした。
難しい種なので成功するか分からないが、無難に以下のような内容にしてみたが、新成虫なので様子を見つつ調整していきたい。

コバエシャッター中を使用し、マットは以下の内容とした。
・ドロマルバネクワガタ幼虫用に作成したマット:4割
・ツヤクワ幼虫使用済みマット:2割
・ツヤクワの産卵に使用し熟成が進んだマット:1割
・ストリアータツヤ幼虫使用済みマット:1割
・miracle mat:1割
・赤枯れマット:1割
 
3月23日
生体が到着した。
やはり非常に小さく、♂は22mm、♀は17mm程だった。撮影を済ませて、休ませることにしたが、コバエシャッター小で1匹ずつだと探すのに苦労しそうなので、ペアで入れて様子を見ることにした。
♂♀がケース内で出会うことも当面ないくらいに思っていたのだが、入れてから10分程度で再度見るともう交尾していた。少々驚きであったが、本種の寿命は短いと思うのでその分すぐにでも産卵可能ではないかと思われる。
交尾はすぐに終わり、♀の尻から白い精包も出てきたので既に交尾済みだった可能性もある。
♀を単独であらかじめセットしておいた産卵用ケースに入れた。しばらくはマット上を歩き回っていたが、数時間後に見るとマットに対して垂直に潜っていることころを観察できた。
 
4月16日
セットから3週間以上経過したので、産卵状況を確認してみたが、卵は見つからなかった。ミミズが発生していたので駆除した上で、菌糸ビンの食いカスと赤枯れマットを追加、加水して再セットした。♀はマットの下層付近に潜っていてまだ元気だったので何とか産卵して欲しいと思う。
 
4月25日
♂を再度同居させることにした。
PHOTO

♂22mm@
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)

♂22mmA
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)

♂22mm@
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)

♀17mm
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)

交尾@
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)

交尾A
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)

産卵用ケース
(2023/3/23 マレー半島産/CBF2)
 
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