ホーム > コウチュウ目 > クワガタムシ科 > クワガタムシ亜科
 
オオクワガタ
学名:Dorcus hopei binodulosus
Data
和名 オオクワガタ
体長 ♂:32〜79mm(飼育下では82mm)
♀:34〜45mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜9月
主にクヌギ,コナラの樹液  クヌギの台木の樹液が出ている洞の中に好んで棲む。
寿命 3〜5年
飼育  産卵
材産み。やや堅く乾燥気味の材が適している。
 幼虫
菌糸ビン飼育で最も大きく成長する。
菌種によって管理する温度も変わってくるので、特に高温に弱い種菌を使っている菌糸ビンは注意が必要。

 成虫飼育
大変おとなしく、ペアリング・産卵共ペアで飼育しても事故は起こりにくい。
しかし、♀は産卵の為に動物性たんぱく質を摂取する事が知られているので既に産んだ卵・幼虫を摂取したり、場合によっては♂殺しも起きる事がある。
飼育難易度 簡単 ★★☆☆☆ 困難
 季節や成熟期間のタイミングが合えばよく産卵し、幼虫飼育も容易である。
ただし、産卵するのは羽化した次の年から。
解説 クワガタブームの火付け役。
古くから虫好きの憧れの的であり、管理人もオオクワを採集した夢を数え切れないほど見た。
普段はクヌギの台木(クヌギの下部が巨大になっているもの)の洞などに隠れて、めったに出てこないため、採集するのは非常に難しい。
寿命も5年生きたという記録もあり、大変長寿でペットとしても適している。
 
飼育法が明らかにあり、菌糸ビンが登場したことで昔は困難とされていた累代飼育が容易になり、しかも野外ではめったに採集されない70mmオーバーも容易に作出することができるようになり、ブームに拍車がかかった。
産地によってもスタイルが少し変わり、関西方面では太く、東北地方ではスマートになる傾向がある。
スタイルには遺伝性があるため、良いスタイルを保ち、品種に近い血統管理がされたものは人気が高い。
 
昔はクルビデンスオオクワガタの亜種(Dorcus curvidens binodulus)とされていたが、近年ホーペオオクワガタの亜種(Dorcus hopei binodulosus)となった。
関連リンク  オオクワガタ飼育記
 オオクワガタ写真集
PHOTO

♂69mm(山梨県産/F3)
累代飼育した個体。菌糸ビン飼育でも夏場低温に保てないと70mmオーバーは難しいようだ。

♂67mm(山梨県産/F3)

♀45mm(山梨県産/F3)
♀は光沢が強い。

卵(山梨県産)
朽木に産み付けられ、黄色い。

1齢幼虫(山梨県産)
材割り時に撮影したもの。

オ卵と1齢幼虫(山梨県産)@
オオクワガタでも1齢幼虫はとても小さくデリケートなので、取り扱いには細心の注意が必要。

卵と1齢幼虫(山梨県産)A

3齢幼虫(山梨県産)

蛹(山梨県産)

羽化直前の蛹(山梨県産)
羽化間近になると表皮の下が透けて見えるようになる。

羽化中の本種@(山梨県産)
このように蛹が動き出し、脱皮が始まる。

羽化中の本種A(山梨県産)
脱皮したての上翅は白いがだんだんとオンレンジ色〜赤色になっていく。

羽化後の本種(山梨県産)
脱皮して2日後の個体。
まだ上翅はワインレッドで柔らかいので固まるまでは決して触ってはいけない。
 
先頭ページへ