ホーム > コウチュウ目 > クワガタムシ科 > クワガタムシ亜科
 
チリクワガタ
学名:Chiasognathus granti

チリクワガタの♂72mm(チリ テムコ産/WILD)
Data
和名 チリクワガタ
 別名:グラントチリクワガタ,コガシラクワガタ,チリークワガタ
体長 ♂:33.0〜84.5mm
♀:25.1〜37.1mm
分布 チリ,アルゼンチン
寿命 1〜2ヶ月
飼育  産卵
18℃以下の低温飼育下でカブトマットに産卵する。
 幼虫
ミヤマクワガタのような飼育が適していると考えられるが、詳細は不明。
 成虫飼育
♂♀共に大変気が荒いので、単独飼育が基本。低温を好み暑さに大変弱いので、18℃以下で飼育する必要がある。
エサは通常のクワガタ用のゼリーでよい。
飼育難易度 簡単 ★★★★★ 困難
 極端に暑さに弱く、18℃を超えるとよくないようだ。
解説 クワガタの常識を打ち破るかのような奇抜な姿のチリクワガタ。
体長ほどもある細長い大アゴに、長い脚を持つ。
大アゴは根元から枝分かれし、下部の突起は短くまっすぐ伸びる。恐らくこの短いほうで、強く挟むことができると思われる。体には金属光沢があり、綺麗である。
性格は非常に攻撃的で、♀同士でも激しく争う。
大アゴを広げて、翅と後脚を磨り合わせてギィーギィーと音を立てて、激しく威嚇する。
♀同士の戦いは前足をムチのように振り回し、少しでも隙を見せたらニッパのような大アゴで挟んで脚などを切断してしまう。
 
標高の高い場所に生息しているため、本種の飼育は恐らく10℃〜15℃付近に温度管理ができないと累代飼育は不可能と思われる。
 
本種が属するコガシラクワガタ属には以下の5種が知られている。
 
学名 和名 分布
Chiasognathus granti チリクワガタ チリ,アルゼンチン
Chiasognathus lateillei ラトレイユコガシラクワガタ チリ
Chiasognathus jousselini ジュッセリンコガシラクワガタ チリ
Chiasognathus schoenemanni ショーネマンコガシラクワガタ チリ,アルゼンチン
Chiasognathus beneshi ベネッシュコガシラクワガタ チリ
関連リンク  チリクワガタ飼育記
 チリクワガタ写真集
PHOTO

♂72mm@(チリ テムコ産/WILD)

♂72mmA(チリ テムコ産/WILD)

チリクワガタとヘラクレスオオカブト@
ヘラクレス・ヘラクレスの横にチリクワガタを置いてみた。

チリクワガタとヘラクレスオオカブトA
次の瞬間、チリクワガタが激しく威嚇し、ヘラヘラはあっという間に退散した。

♀39mm@(チリ テムコ産/WILD)

♀39mmA(チリ テムコ産/WILD)
♀もとても好戦的でギィーギィー音も立てた。

♀(チリ テムコ産/WILD)
♀同士とても激しく喧嘩する。ニッパのようなアゴなので、♀でも単独で飼育する必要がある。

卵@
チリクワはミヤマクワガタ以上に暑さに弱いので、累代飼育するには年中15℃以下に保つしかないようだ。

卵A
黄色味が少し強めの卵で、他のクワガタとさほど相違点はないようだ。

卵B
チリクワの卵も楕円から球体へ成長していくようである。
 
先頭ページへ