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ヤマヤチグモ
学名:Tegecoelotes corasides

♂(2008.1.12)
Data
和名 ヤマヤチグモ
体長 ♂:10〜11mm
♀:10〜13mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 1〜2,10〜12月
昆虫
解説 クサグモに似た棚網を張り、奥に管状住居を造るヤチグモ。
他のヤチグモと似ているが、脚に輪紋がないことや、全体的に明るい色彩をしていること、棚網を造るなどの特徴がある。
図鑑によると出現期に冬は含まれていなかったが、明らかに冬の夜に最もよく見られており、夏場はまったく見られていないことから管理人の経験に基づき出現期を変更した。
「日本産クモ類生態図鑑」(東海大学出版部)や「原色日本クモ類図鑑」(保育社)ではタナグモ科とされ、「日本のクモ」(文一総合出版)や「日本産クモ類」(東海大学出版部)ではヤチグモ科とされており、判断に迷ったが当ページでは暫定的にヤチグモ科とした。
 
国内に生息するヤマヤチグモ属(Tegecoelotes)は以下の14種。
和名/学名 分布
ヤマヤチグモ
Tegecoelotes corasides
北海道,本州,四国,九州
アキタマヤチグモ
Tegecoelotes secundus
北海道,本州(東北地方)
ヒタチヤマヤチグモ
Tegecoelotes mizuyamae
本州(茨城県)
エチゴヤマヤチグモ
Tegecoelotes echigonis
本州(山形県,新潟県,栃木県)
ウエノヤマヤチグモ
Tegecoelotes otomo
本州(群馬県)
カタチガイヤチグモ
Tegecoelotes ignotus
九州(長崎県,佐賀県,福岡県)
ヒメヤマヤチグモ
Tegecoelotes michikoae
本州(中部〜中国),四国
タテヤマヤマヤチグモ
Tegecoelotes tateyamaensis
本州(岐阜県,富山県,石川県)
ヨゴヤマヤチグモ
Tegecoelotes yogoensis
本州(滋賀県)
イナムラヤマヤチグモ
Tegecoelotes religiosus
本州(奈良県)
シナノヤマヤチグモ
Tegecoelotes chikunii
不明
ケムリヤマヤチグモ
Tegecoelotes dorsatus
不明
ヒバヤマヤチグモ
Tegecoelotes hibaensis
不明
トガリヤマヤチグモ
Tegecoelotes kumadai
不明
 
♂の写真はいずれも夜に自宅の庭で見つけたもの。
♀の写真は1月4日の夜、雑木林の木に止まっていた個体を撮影したもの。持ち帰り、外雌器を調べたところ本種だった。
PHOTO

♂@
夜、庭の物置で見つけた。
(2007.1.12)

♂A
深夜、庭で自宅の壁を歩いているところを発見した。
(2006.12.30)

♂の触肢
(2007.1.12)

♂の眼
(2007.1.12)

♀@
夜の雑木林の広葉樹の根元付近に止まっていた。
(2008.1.4)

♀A
夜の雑木林の広葉樹の根元付近に止まっていた。
(2008.1.4)

♀B
(2008.1.4)

外雌器
(2008.1.4)
 
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