ホーム > クモ目 > ヤチグモ科
 
シモフリヤチグモ
学名:Iwogumoa insidiosa

シモフリヤチグモ(2008.1.1)
Data
和名 シモフリヤチグモ
体長 ♂:8〜13mm
♀:12〜15mm
分布 北海道,本州,四国,九州,種子島
出現期 一年中
昆虫
解説 腹部が霜降状の斑紋があるヤチグモ。
全体的に赤味が強く、頭胸部側の腹部中心より後方へ三角形型の暗褐色部分がある。
本種と酷似にメガネヤチグモ(Coelotes luctuosus)等あるが、模様は個体差もあり、外観での同定は困難。
正確に同定するには外雌器や♂の触肢の形状を見る必要がある。
「日本産クモ類生態図鑑」(東海大学出版部)や「原色日本クモ類図鑑」(保育社)ではタナグモ科とされ、「日本のクモ」(文一総合出版)や「日本産クモ類」(東海大学出版部)ではヤチグモ科とされており、判断に迷ったが当ページでは暫定的にヤチグモ科とした。
 
国内に生息するシモフリヤチグモ属(Iwogumoa)は以下の7種。
和名/学名 分布
シモフリヤチグモ
Iwogumoa insidiosa
北海道,本州,四国,九州,種子島
アッコヒメシモフリヤチグモ
Iwogumoa acco
本州(千葉県)
ヒメシモフリヤチグモ
Iwogumoa interuna
北海道,本州,四国,九州
ナガサキシモフリヤチグモ
Iwogumoa nagasakiensis
九州(長崎県),五島列島,平戸島
ヤエヤマヤチグモ
Iwogumoa yaeyamensis
石垣島,小浜島,西表島,与那国島
ミナトシモフリヤチグモ
Iwogumoa portus
本州(東京都,千葉県,大阪府,山口県)
コウライシモフリヤチグモ
Iwogumoa songminjae
不明
 
トップの写真は、1月1日に小川周辺の木柵の下にいた本種を撮影したもの。外雌器から本種と判断した。
下の写真は1月19日の深夜23時、庭のブロック塀に本種が止まっていたところを発見し撮影したもの。こんなに寒い季節の夜にも活動できるとは驚きである。
PHOTO

♂@
(2008.1.4)

♂A
左の♂のアップ。
(2008.1.4)

前から見た♂
(2008.1.4)

♂の触肢@
♂は触肢の形状で同定できる。
(2008.1.4)

♂の触肢A
(2008.1.4)

♀のアップ
8mm程だったので、まだ幼体のようだった。
(2008.1.1)

夜に徘徊する本種
(2007.1.20)

♀@
庭の物置の下のレンガの穴にあった管状住居にいた大型個体。
(2008.1.4)

♀の腹面
庭の物置の下のレンガの穴にあった管状住居にいた大型個体。
(2008.1.4)

幼体
トップの写真の個体と同じ場所にいた。体長は4mm程度しかなかった。
(2008.1.1)

外雌器
庭の物置の下のレンガの穴にあった管状住居にいた大型個体の外雌器。
中央よりやや下側に大きな凹み、上部先端の左右に1対の小さな凹みがあるのが特徴。
(2008.1.4)

幼体の外雌器
トップの個体の外雌器。図鑑で見る限りは本種のようだった。
(2008.1.3)
ミヤグモ科との相違点

ヤチグモ科の眼域
単眼は8個。
(2008.1.4)

ミヤグモ科の眼域
単眼は6個。
(2008.3.30 神奈川県三浦半島産)
 
先頭ページへ