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ナガヒラタムシ
学名:Tenomerga mucida

ライトトラップに飛来した本種(2014.7.27 静岡県)
Data
和名 ナガヒラタムシ
体長 9〜17mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島(利島,式根島,御蔵島,八丈島),淡路島,隠岐,小笠原諸島,四国,小豆島,九州,対馬,屋久島
出現期 6〜8月
不明
 幼虫は腐朽菌が廻った朽木を食べる。
解説 細長い体をしている甲虫。
上翅には縦隆条とその両側に無数の凹みがある。
成虫は枯れ木などに見られ、一度触れると脚を腹面の溝におさめ、長時間じっとしている。
灯火にも飛来する。
同属にヒメナガヒラタムシがいるが、色彩はやや明るく上翅に濃褐色の長めの斑紋がある。
海外では東シベリアに分布している。
 
国内に生息しているTenomerga属は以下の4種。
和名/学名 分布
ヒメナガヒラタムシ
Tenomerga japonica
本州(紀伊山系),伊豆諸島(利島),四国,九州,西表島
ヤクシマナガヒラタムシ
Tenomerga kurosawai
屋久島
ナガヒラタムシ
Tenomerga mucida
北海道,本州,伊豆諸島(利島,式根島,御蔵島,八丈島),淡路島,隠岐,小笠原諸島,四国,小豆島,九州,対馬,屋久島
ヤマトナガヒラタムシ
Tenomerga yamato
本州,四国,九州
 
トップの写真は7月27日の夜1時頃、静岡県の標高600m付近の雑木林に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。発見時がライトトラップのシートを歩いていたが人の気配を察知してすぐに落下して脚を折り畳んで静止状態となった。こうなるといくら待っても動こうとしない。6日後の8月2日には自宅の外灯にも飛来し雨どいに止まっている本種を撮影することができた。
近所のビーティングでもよく得られている。
PHOTO

腹面
(2014.7.27 静岡県)

自宅の外灯に飛来した本種@
(2014.8.2)

自宅の外灯に飛来した本種A
(2014.8.2)

部屋にいた個体@
(2006.6.23)

部屋にいた個体A
(2006.6.23)
 
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