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アリツカコオロギ
学名:Myrmecophilus sapporensis

倒木下にいた個体(2008.7.13)
Data
和名 アリツカコオロギ
 別名:アリヅカコオロギ
体長 3〜4mm
分布 北海道,本州
出現期 一年中
虫の死骸など
解説 アリの巣に生息するコオロギ。
アリは同種であっても、家族でなければ攻撃の対象になるほど外敵に対して敏感なのだが、本種はアリが識別する匂いと同じ匂いを付けることでアリの群れの中にいてもアリに攻撃されることがない。
本種はアリの巣の中で生活する為、翅は退化し、痕跡すらない。天敵に襲われる心配もなく、餌はアリが運んで来た餌を食べていればよいというなんとも羨ましい生き方をしている。
 
国内に生息するアリツカコオロギ属(Myrmecophilus)の基亜属は以下の9種。
和名/学名 分布
アリツカコオロギ
Myrmecophilus sapporensis
北海道,本州
クサアリツカコオロギ
Myrmecophilus kinomurai
北海道,本州,四国,九州
ミナミアリツカコオロギ
Myrmecophilus formosanus
小笠原諸島,南西諸島
オオアリツカコオロギ
Myrmecophilus gigas
本州,四国,九州
クマアリツカコオロギ
Myrmecophilus horii
北海道
ウスイロアリツカコオロギ
Myrmecophilus ishikawai
本州
クボタアリツカコオロギ
Myrmecophilus kubotai
本州
テラニシアリツカコオロギ
Myrmecophilus teranishii
本州,四国,九州
サトアリツカコオロギ
Myrmecophilus tetramorii
本州,四国,九州
 
アリヅカコオロギ科の仲間は本種の他に5種ほど確認されているが、研究が進んでおらず学名が記載されていないものが多い。
 
写真は7月13日に倒木の下のアリの巣内にいた本種を撮影したもの。
PHOTO

横から見た本種
(2008.7.13)
 
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