ホーム > バッタ目 > キリギリス科 > キリギリス亜科
 
ヤブキリ属の一種(日本海側の遅鳴き個体群)
学名:Tettigonia sp.

クズ上の♂(2019.7.14 対馬)
Data
和名 ヤブキリ属の一種(日本海側の遅鳴き個体群)
体長 ♂:38〜46mm
♀:38〜47mm
分布 本州(北陸・中部地方以西),九州(北部山地と鹿児島県を除く),壱岐,対馬,萩市見島,隠岐,五島列島
出現期 6〜9月
昆虫
 幼虫は若齢時は草の葉や花の花粉などを食べ、成長するに従い、肉食性が強くなる。
解説 日本海側沿いに分布するヤブキリの一種。
体色は緑色から褐色まで変異がある。比較的翅は長め。
新潟県の最南端から九州にかけて分布している。
対馬では他にツシマコズエヤブキリ(Tettigonia tsushimensis)とウスリーヤブキリ(Tettigonia ussuriana)がいるが、ツシマコズエヤブキリでは樹上性で濃い緑色をしていること、ウスリーヤブキリでは生息域が厳原町西南部に限定され翅は短め、背面がやや幅広いことなどで区別できる。
まだ学名もなく、呼称も参考文献の「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」(北海道大学出版会)のもので遅鳴き個体群とは鳴き方のスピードの遅さに由来している。
 
写真は7月14日、対馬の道路沿いの草むらにいた♂を撮影したもの。クズやカナムグラなどが群生するかなり日当たりの良い茂みで葉の上で休んでいる本種が複数確認できた。色彩はすべて写真のような緑色が薄く黒っぽい個体ばかりだった。
PHOTO

クズ上の♂@
(2019.7.14 対馬)

クズ上の♂A
(2019.7.14 対馬)
 
先頭ページへ