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ヤツデキジラミ
学名:Cacopsylla fatsiae

♂(2012.4.8)
Data
和名 ヤツデキジラミ
体長 2.6〜3.4mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 4〜10月
 成虫で越冬するが、幼虫で越冬することもある。
ヤツデの汁
解説 ヤツデに集まるキジラミ。
♂の体色は暗褐色。♀の体色は橙黄褐色。
翅はほぼ無色透明で、中縁中央部に暗色の紋がある。
 
トップの写真は、4月8日に杉林内のヤツデをビーティングして得られた♂を撮影したもの。同時に幼虫も得られた。この時期は羽化したてのものも多く、ヤツデの葉の裏には終齢幼虫の脱皮殻がよく見つかる。♂の体色は成熟すると更に濃くなる。
♀の写真は7月11日に庭のヤツデの葉の裏にいた個体を撮影したもの。2月6日には、ヤツデの葉の裏で幼虫の脱皮シーンを観察することができた。3月19日にヤツデの葉の裏を探したところ、1本のヤツデに成虫1匹と幼虫1匹を発見、抜け殻は複数点在していた。後の4月30日に、ヤツデの葉の裏で複数のペアが交尾しているところが観察できた。すべてのペアで雌雄の体色の違いが確認できた。幼虫の抜け殻も多数見られた。
PHOTO

♂@
ビーティングによりヤツデから得られた個体。
オシッコする時のポーズ。
(2020.2.24)

♂A
(2020.2.24)

♂のアップ
ビーティングによりヤツデから得られた個体。
(2012.4.8)

ヤツデ上の♀@
庭のヤツデの葉の裏にいた。
(2009.7.11)

ヤツデ上の♀A
(2009.7.11)

交尾
左が♀,右が♂。
(2010.4.30)

幼虫の脱皮
(2010.2.6)

幼虫@
(2010.3.19)

幼虫A
(2010.3.19)

幼虫B
ビーティングによりヤツデから得られた個体。
(2012.4.8)

幼虫C
ビーティングによりヤツデから得られた個体。
(2012.4.8)
 
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