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タイワントガリキジラミ
学名:Trioza formosana

タイワントガリキジラミ(2009.4.5)
Data
和名 タイワントガリキジラミ
体長 約3mm
分布 本州,四国,九州,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 3〜5月
モチノキ類(モチノキ,ネズミモチ,クロガネモチ,オオシイバモチ,ツゲモチなど)の汁
 幼虫も同様。
解説 モチノキ類に付くキジラミ。
トガリキジラミ属の近縁種に似るが、本種には腹部に白く明瞭な横帯が2本ある。
庭にあるネズミモチで大量の本種を観察しているが、大体3月中旬から4月上旬に大量に羽化し、そのまま交尾しておびただしい卵を産み付けている。寄生されているネズミモチは枯れることはないが、変色・変形し、見栄えは悪くなる。
幼虫は円形に近い楕円形で、著しく扁平、寄主植物の葉の裏にへばり付いて終齢幼虫では移動できないようであった。終齢幼虫を蛹とされることもあると思われる。
後に購入した「日本原色虫えい図鑑(全国農村教育協会)」によると、本種が葉に作るいぼ状の虫えいはモチノキハクボミフシと呼ばれており、成長すると虫えい周囲の葉の色が紫褐色になるという。2齢幼虫での越冬の為、虫えい自体は目立たたず、3月頃に成熟するという。
 
写真はいずれも自宅庭で撮影したもので、ボケに来ていたのは1匹のみで、ネズミモチには多数の本種を見ることができた。交尾している個体から、♂は艶があり、♀は艶消しの傾向が強いようであった。
PHOTO

ボケの葉上の本種@
(2009.4.5)

ボケの葉上の本種A
(2009.4.5)

ボケの葉上の本種B
(2009.4.5)

ボケの葉上の本種C
左側にあるのは食痕だろうか?
(2009.4.5)

交尾@
ネズミモチの新芽上に多数見られた。
(2009.4.5)

交尾A
(2009.4.5)

交尾B
(2009.4.5)

ネズミモチ上の終齢幼虫と羽化直後の成虫(左)
(2010.3.14)

ネズミモチ上の終齢幼虫@
(2010.3.14)

ネズミモチ上の終齢幼虫A
(2010.3.14)

ネズミモチ上の終齢幼虫B
(2010.3.14)

ネズミモチ上の終齢幼虫C
(2010.3.14)

ネズミモチ上の抜け殻
(2010.3.14)

羽化直後の成虫
(2010.3.14)

本種に寄生されたネズミモチ
(2010.3.27)

モチノキ上の幼虫
(2010.3.14)
 
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