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クストガリキジラミ
学名:Trioza camphorae

クスノキ上の成虫(2010.3.24)
Data
和名 クストガリキジラミ
 別名:樟五倍子虫,クスハジラミ
体長 1.3〜1.7mm
分布 本州,伊豆諸島(八丈島),四国,九州
出現期 3〜5月
クスノキの汁
 幼虫も同様。
解説 クスノキに付くキジラミ。
成虫は全体的に橙黄色。
幼虫は、クスノキの葉に黒い虫コブ(クスノキハクボミフシ)を作る。
本種の天敵である寄生蜂はクストガリキジラミトビコバチ(Psyllaephagus iwayaensis)で、虫コブ内の幼虫に寄生する。
2齢幼虫で越冬し、3月下旬から4月上旬にかけて4齢となった幼虫(蛹)が羽化する。
 
写真は3月22日にクスノキで見つけた虫コブの裏の4齢幼虫(蛹)を撮影したもの。キジラミやコナジラミなどの仲間は幼虫とも蛹とも言われ、完全変態と不完全変態の中間くらいに位置する昆虫のようである。虫コブ付きの葉を採集して管理したところ、翌日の夜、採集した4齢幼虫2匹が羽化していた。夜見た時は既に羽化が完了していたので、日中に羽化したのかは分からないが、1匹は普通に歩いていた。更に一日後には淡黄色だった体色が、黄色になり、暗褐色の模様も浮き出ていた。
PHOTO

クスノキ上の成虫
(2010.3.24)

羽化直後の成虫@
(2010.3.23)

羽化直後の成虫A
(2010.3.23)

クスノキ上の成虫@
(2010.3.24)

クスノキ上の成虫A
(2010.3.24)

クスノキ上の4齢幼虫@
(2010.3.22)

クスノキ上の4齢幼虫A
(2010.3.22)

クスノキ上の4齢幼虫B
(2010.3.22)

クスノキ上の抜け殻
(2010.3.22)

クスノキの虫コブ@
クスノキハクボミフシと呼ばれている。
(2010.3.22)

クスノキの虫コブA
(2010.3.22)
 
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