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サツマキジラミ
学名:Cacopsylla satsumensis

♀(2009.4.18)
Data
和名 サツマキジラミ
体長 1.7〜2.3mm
分布 本州,伊豆諸島(八丈島),四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄島,宮古島,石垣島,西表島
出現期 4〜10月  成虫・幼虫で越冬する。
シャリンバイ類の汁
解説 シャリンバイに集まるキジラミ。
胸部に淡褐色の縦筋があり、♂は胸部全体に黒味が強く、♀では黄橙色。
前翅中縁中央付近は暗色。
幼虫は白色の糸状ロウ質分泌物を出す。
5月にシャリンバイで大発生し、その後他に移動し、秋にまた戻ってくる。
北上中のキジラミで、近年関東でも見られるようになった。
 
写真は4月18日にシャリンバイにいた♀を撮影したもの。赤っぽい個体と黒っぽい個体が見られ、交尾しているペアはすべて赤と黒のペアだったことから、雌雄による違いのようだった。6月13日には、シャリンバイから移動した♀がカラスザンショウの葉の裏に見られた。カラスザンショウの葉の裏に本種が複数確認できた。
4月下旬にシャリンバイで大発生した個体群の移動先が気になっていたので、少しすっきりした。ちなみにカラスザンショウは道沿いにあったものだが、その反対側に4月に本種を撮影したシャリンバイがある。
キジラミの仲間は日に日に暗化する傾向があるので、移動後色がかなり濃くなったようだ。もっとも、手持ちの図鑑である「原色昆虫図鑑」(北隆館)では今回の個体とほぼ同じ斑紋の標本が図示されている。
PHOTO


(2010.2.14)

横から見た♂
(2010.2.14)

上から見た♂
(2009.4.18)

前から見た♂
(2009.4.18)

横から見た♂A
(2009.4.18)

カラスザンショウ上の♀
(2009.6.13)

シャリンバイ上の♀
(2009.5.9)

交尾@
(2009.4.18)

交尾A
(2009.4.23)

幼虫@
(2009.4.4)

幼虫A
(2009.4.4)

抜け殻
(2009.4.4)

寄主植物のシャリンバイ
(2009.4.18)
 
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